カナダ紀行4
巡礼の後半12日(月)9時、恩師イエール神父さんの弟さん2人の運転でケベック市へ。途中、「三つの川」という名の教区で高見大司教の友人司教さんと岬の聖母教会でミサ。
77歳になる引退司教さんも共同司式。引退した今も、現役主任司祭として3つの小教区をみておられるという。キモに銘じた。信者たちも2,30名。
1879年創立という古い歴史もさることながら、教会建設にまつわる話は興味深い。信徒の増加に伴い聖堂の改築が急務となったものの、対岸から石材を運ぶことができなかった。その年に限って川が凍らなかったからだ。主任司祭が信者たちに川が凍るようにロザリオの祈りを唱えるようにすすめたところ、川が凍って石材を運ぶことができた。最後の石材を運び終えた時、氷が溶けたという。
そうして建てられた聖堂で捧げられたミサはやはり印象深かった。今では有名な巡礼地となり、公園のように整備された広い敷地の一角にはその出来事を記念する「ロザリオの橋」が造られ、橋の両たもとには大きなロザリオが二本かけられている。聖堂後方には1964年献堂の大聖堂があり、1600席、78mの尖塔を持つ。
司教様招待の昼食には300gはあろうかというステーキが。ベジタリアンとしてはさすがに勇気がいったが平らげた。
印象深かったのは、司教館に掲げられていた年代ごとの司祭たちの写真。どのような司祭たちがいつごろ働いたかということが一目瞭然。教区に貢献した司祭たちに対する思いの深さが伝わりジンときた。奄美の教会には出身聖職者の写真が掲げられているが、鹿児島教区としても同じように記念として残すべきだと思った。
さらに1時間半のドライブで夕方5時半ケベック市着。町の中心にあるホテルでチェックインを済まして、早速世界遺産の旧市街散策。あまりの寒さにパーカーを買い求めた。広場の片隅には雪かきで集められた雪の山がほこりにまみれてうず高く残っていた。モントリオールとの気候の差に驚いた。
昨日、午後7:30、MEの説明会。参加の意を強くされて申し込み。今朝国分ののミサも気になったが、9:00就寝。今朝は8時過ぎの電車で国分へ。ミサ説教音声。久しぶりに見る聖書の庭はユリが満開。
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