サイクリングブルー
そんな色があるわけではないが、これには深いわけがある。細切れ夏休みの第一日目はセミプロのライダーに先導されたサイクリング。
本格的なレース用マシンだ。前日に整備も済ましてワクワクドキドキの初体験。しかし、提示されたコースは「平坦。面白くなさそう。」あの近辺なら知り尽くしている。謙虚な彼は初心者の提案をアッサリ飲んだ。それがどんな結果を招くことになるのか知る人ぞ知る。ともあれ、我らが?山荘に車を置き、10時少し前出発。
変化に富んだコースは確かに面白みはあるに違いなかった。あの伊敷台の坂を数回踏破した自信から怖いものはなかった。しかし、20分ほど行った最初の小さな坂に仰天した。まるで巨大な石を引きずっているような重さに我を疑った。こんなはずではなかった。まさに必死の形相であえぎあえぎ上り詰めた先に平然と待つ彼。そのゆとりに脱帽。
そして20分後に二つ目のダンダラ坂。これも何とかクリアー。しかし10分後の長い坂に直面したときは、さすがにコースの選択を誤ったことにやっと気がついた。同時に、専門家の立場からせっかく選んでくれた初心者コースを素直に受け入れなかった身の程知らぬ高慢さを恥じた。時すでに遅し。それでも真ん中辺りまではノンストップ。後は推して知るべし。彼に遅れること20分。時計はすでに11:40。走り出して1時間半をとっくに過ぎている。しかしこの後もゆるい上りが延々と続く。「先ずはお昼にしよう」と言ったときはすでにボクの気持ちは決まっていた。「お昼済ましたら帰ろう。」今回も彼は快く同意してくれた。食事中、しきりに慨嘆するボクを慰めてくれさえしたのだ。「イヤイヤ、シキョウさんはチャレンジャーですよ!」
三つ目の坂は霧島神宮駅を過ぎてあの高千穂牧場に抜ける急坂。これは取り付きからギブアップ。しかし彼は俄然燃えて一気に駆け出した。あまりにも悔しくて、自転車を押しながら百メートルほど走ってやった。「こんな坂、走るのならワケないぞ。」誰にぶつけるのでもない無責任な独り言。それでも坂は終わらない。急坂とゆるい上りが少し。これが三回繰り返されその度に蛇行しながらペダルを踏んだ。
頂上はまだかとまるで敗残兵の如くトボトボ愛車を曳くボクの前に彼が現れた。あんまり遅いので心配したのだという。まるで、迷子になって父親と再会した時のようなホッとした嬉しい感じに我ながら可笑しかった。牧場を右手に一気に我らが山荘へ。しかし、最後の二キロはうっそうと茂る狭い木立のトンネル。黙々と愛車を曳くこと約30分。分かれ道でやはり彼が待っていてくれた。「先に行って汗を流したらいい」と言うのにずっとこうして気遣ってくれた。山荘までの数百メートルの坂を彼はボクに付き合って一緒に歩いてもくれた。心根の優しいヤツ。残りの平坦は二人して駆け出してゴール。思わずハイタッチ。こうして4:30に亘る過酷な初めてのサイクリングが終わった。ヤレヤレ。
翌日は3時ごろまで骨休み。今日久しぶりにジムに行くと帰りしな手渡されたB5の色紙。全く予期しないことに驚いた。しかし、初心者ということもあって若いスタッフに気安く声をかけるほどの仲でもないとそっけなかった自分を少し恥じた。サイクリングのショックからまだ立ち直っていなかったブルーな気持ちがすこしなごんだ。お昼前、期日前投票へ。公園では子供たちが夏を惜しむかのように水遊びに興じていた。夕方、今度は指宿方面にソロサイクリング。霧島のリベンジなるか。
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