ササゴイの意地
今日は甲突川を下流に下ろう、と思ったが、走り出してから気が変わった。マンション手前で消えた清滝川のルートを探索したくなったからだ。
電車通りを市立病院手前で左折。清滝川こみち、と銘打った遊歩道の下を流れるのがかつてのドブ川、とまではいかなくても少なくとも綺麗な川ではなかった。ともあれ、天文館公園にぶつかって右折しているようだった。ようだった、というのは、そのまま直進したら、レンガ敷の小奇麗な遊歩道に繋がったからだ。中央に排水溝があることからして、下が川であることが推測できた。最後まで特定できたわけではないが、ほぼ、消えた方角に行くようだった。
検証を終え、納得できたところでそのまま清滝川の下流へ。引き潮らしかったが、まだまだ潮位があるところから、甲突川河口の干潟を諦め、稲荷川河口に向かった。早速、岸に上がって羽を休めているコサギの家族にご対面。右上の石の上に立つのはお父さん、河原で羽繕いをしているのはお母さん。水辺でちょこちょこ動き回っているのは子供。平和な光景を楽しんだ。
ザビエル様が上陸されたと言われる薩摩水軍軍港跡を過ぎた辺りでササゴイらしきモノが。追っかけたが結局マカレタ。そのまま上流に向かうと、清水中学校正門前で正真正銘のササゴイが。さっきのものとは別人、いや別鳥らしく、至近距離10m?でも逃げようとしない。橋の欄干に身を寄せて観察。こんな上流までボラの子がたくさん遡上しているのに驚いたが、足元の獲物にササゴイは真剣そのもの。なるほど、人間などに気を取られているヒマはないのだ。
頭が毛羽立っているのは緊張しているから?まさに、忍の一字で虎視眈々。見ている方も、思わず力が入った。すると、何を思ったか、体ごと水の中に飛び込んでしまった。人間の目から見てもヘタなやり方に失望。溺れかかって?羽をバタバタさせている姿は様にならない。修行が足りんゾ、シッカリセンカ!目を離した次の瞬間、なんと口には獲物が!人間に馬鹿にされたことで奮起したらしい。
それにしても、もう少しスマートな狩りをやってほしいな。ともあれ、昔、よくボラ釣りに行ったものだが、嘴の獲物は、丸みを帯びた頭といいまさにボラの子。お見事!あ、そういえば、このササゴイも食事のあとで嘴を水にチョコンとやっていた。お口直し?
清滝川の検証にコサギの家族、そしてササゴイのぶきっちょな狩り。楽しかった!
ボクのお盆休みの終わり。明日は15日に備えておとなしくしないと。
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