8月15日という日
8月15日。聖母被昇天祭、ザビエル様鹿児島上陸記念日。実は、このザビエル様とイグナチオ・ロヨラ他5名の同士がパリのモンマルトルの丘で教会の盾となるべく誓いを立てたのも8月15日。
大きなイエズス会の小さな一歩。1534年のこと。その15年後にザビエル様の鹿児島上陸が実現した。そんなザビエル様の熱い想いを胸に、午前8:00、祇園之洲・上陸記念碑前を始点とするザビエルウォークが始まった。参加者約50名。ザビエルさま肖像入りのプラカードを先頭に、ノボリも数本。ロザリオを捧げながら、実際の上陸地とされる薩摩水軍軍港跡を経て、宗教問答をされた忍室和尚率いる福昌寺跡へ。ちょうどロザリオの5連が終わった。
15分の休憩後、国道10号線に出てザビエル教会を目指した。1年に満たない鹿児島滞在の間、どこに住まいを定められたかは不明。上町(かんまち)地区の武家屋敷群のどこか、という意見もあるようだが、インドでも、貧しい人々の中に住まわれたとあるので、この意見には同意し難い。
ともあれ、貴久公との謁見のために向かわれた伊集院への道は、教会前の通りだったに違いない。福昌寺を訪れるためには10号線界隈。同じコースを何度往復されたことだろうか。スータンの裾を翻しながら、ヤジロー共々、好奇の目にさらされながら、街を歩きまわられたに違いない。往時をしのびながらひたすら歩いた。ひたすら、といっても約3キロなので大した距離ではないが。好奇の目といえば、ロザリオを唱えながらの行進は、確かに、行きかう人々の目を引いたが、来年は、福昌寺跡での休憩のあと、街中に入るときにしたらいいかもしれない。
10:30のミサにはユネス関係の方々も参列され、12:00の時報に合わせて、平和の鐘を鳴らした。思いのほかスムーズにいかなかっただけに、うまく鳴らすことができた人には拍手が上がった。鐘鳴らし競争みたいだから、拍手はやめたほうがいいとのクレームあり。いずれにしても、昨年より多いミサ参加者だった。
そうそう、8月15日といえば、1096年第一回十字軍が派遣された日でもある。やはり、15日に平和を祈るのには意味がある。
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