サラゴサのサンチャゴ
10:00、神学校でのミサ後、今日の旅の最初の目的地サラゴサへ。この町がサンチャゴ(聖ヤコブ)にゆかりのある街だったとは。
ネゲブの砂漠を行くような、と言えば大げさだが、左手に望む山並みは砂漠のそれ。おそらく石灰岩かと思われる山並みは白っぽく連なり、緑はほとんど目に付かない。平原にはとうもろこしにブドウ。耕作に適さないところにはおびただしい数の風力発電の風車が林立し、発電能力は国の消費電力の25%にもなるという。まさに国策。
サラゴサはアラゴン州の首都。ピラル大聖堂はバジリカ。大聖ヤコブが宣教の成果の乏しさに落胆していると、柱の上に立つ聖母が出現され、「この柱(ピラル)でお御堂を建てなさい。そうすれば実りを得るでしょう」と告げられたと言う。聖ヤコブは小さな聖堂を立て聖母の予告どおり多くの信者が誕生した。こうして、現バジリカは柱の大聖堂と呼ばれる。ちなみに、聖母のご出現は生前のことだという。
サラゴサは、カトリック教徒によって、1118年、イスラム教徒から奪還されたレコンキスタ(国土回復運動)の成果を象徴する町でもある。また、1936-9年にわたるスペイン戦争で、3個の爆弾が投下されたにもかかわらず、いずれも不発に終わり、バジリカに被害はなかったという。2008年には水をテーマとしたEXPOも開かれた。聖堂内では、どんな由来があるのか、幼い子供たちが聖母子像の前に連れて行かれ、像に接吻していた。
お昼の後は4時まで自由散策45分。ロザリオ2本と袋入りチョコレート菓子を2袋購入。サラゴサからマドリッドに向かう道は、荒涼とした下り。まるで、エルサレムからエリコに下る砂漠の道。若者たちは全員、外の景色を無視してバクスイ。疲れていても夜更かしを止められないらしい。若さの特権?それにしても、車窓からの風景は、まるでカウボーイ映画のロケ地を行くよう。スペインであることを忘れてしまうような光景に我を忘れた。
8:00少し過ぎホテル着。
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Re:サラゴサのサンチャゴ
ザビエル(Javier)城で笑うキリスト像に出会いました。お時間があれば、ぜひどうぞ。
ここに、キリストイエズス宣教会の本部があり、昔お世話になったシスターを訪ねました。
帰りにパンプローナから電車でバルセローナまで向かいましたが、その際サラゴサを通りました。
次回ハビエル訪問の際は、一度立ち寄りたいですね。
Re:サラゴサのサンチャゴ