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スペイン賛歌

作成者 admin投稿日 2011年08月31日 22時31分 最終変更日時 2011年09月01日 14時55分
ミサ後の交流

ぶどう畑と森を越えて

カミーノ守り隊

WYDで熱く燃えた8月の終わりに当たって、7日のVigoでのミサに始まり、各地で日本巡礼団を歓迎し、「オーラ!」の挨拶と共に日本の若者たちの心をわしづかみにしたスペインの人々の穏やかさと優しさに敬意を表しながら、スペイン賛歌のつもりで記したい。

まず、スペインは日本よりも遥かに先進国でスマートでクール。そんな印象を持つたのはボクだけだろうか。まず、車社会の姿は日本よりも遥かにスマート。街を走るバスも地下鉄もノンステップ。それに、「曲がりますから気をつけてください」などのヤボな車内アナウンスはなく静かで落ち着きがあり大人の風情だ。

それにひきかえ日本はどうだ。鹿児島のバスは最近ノンステップが増えてはいるものの、新幹線に至るまでうるさい。空港の動く歩道も始終おしゃべり。「お子様連れの方はお手をお離しにならないように・・・」と子育ての指導までする。今日乗った市内バスでは「乗車券は丸めないように、定期券ははっきり見えるように・・・」という指示がなされた。まるで幼稚園児の遠足だ。国を挙げて、できるだけ、考えない人間を養成しているとしか思えない。

スペインに話を戻すと、あ、クール!思わず声を上げたことがある。観光客が行きかう世界遺産の町トレドの旧市街。広場に通じる石畳の出口の真ん中に立つ消火栓のようなポール。車止めであることは直ぐ分かったが、トラックがやってくるとスーッと地中に姿を消した。運転手が道路わきに設置されたボタンを窓越しにタッチしたからだ。車が通り過ぎるとポールは静かに元に戻った。こんな古都にこんなにもクールな設備が!何よりも、どんなに人が多かろうと道が狭かろうと締め出すのでなく、必要な車はいつでも入れる。車と人の共存。大人同士の暗黙の了解。

4時間以上走る大型車の運転手には2時間おきに15分の休憩が義務付けられているという。カードに全ての情報が記録されごまかしは効かない。もちろん運転手の健康と安全運転のため。また、戸外での大きな広告も禁止。運転手の注意散漫を防ぐためだという。ノンステップや自動車止めにしろ、きめ細かな車社会の姿を見たようだった。日本では優れた車は作れても、こうした車社会のスマートな姿が描けているのか?と思う。日本がまだまだ未熟な子供社会に思えて情けなかった。学ぶことは多い。ザビエル様のふるさとに栄光あれ。

今日からトレーニング開始。

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