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マラソン余話

作成者 admin投稿日 2011年01月11日 16時17分 最終変更日時 2011年01月11日 16時17分
薩摩富士遠望

今年はゼッケンの色別でのスタート。従来のいわゆる自己申告だと、ボクの場合、正直に並ぶとすれば後方だ。そうだと号砲から動き出すまでの時間差はどうかすれば20数分だ。で、ボクのようにカメさんランナーでも号砲と同時に出発しようとチャッカリ先頭集団に紛れ込むことになる。

しかし、今回からこの良さ?がなくなった。主催者側も30回目にしてようやくボクらの不正申告に気がついたらしい。ともあれ、後方を覚悟しのだがなぜか、ゼッケンの色は5時間台の2グループ目。号砲と同時に天を揺るがす数十発の打ち上げ花火で「一斉に出発」と思いきや、目の前に張られたテープが解かれたのは2分後。

菜の花マラソンはいわゆる市民ランナーの祭典なので何でもアリ。歩こうが走ろうが何時間かかろうと最後の一人までも待ってくれる。しかし今回からはこれもなし。35㌔地点を6時までに通過できない人はバスに強制収用。9時頃帰る人もいると聞いたことがあるがさすがに当局側としても限界?

ともあれ、参加者の奇抜な衣装は楽しいものが多い。ぬいぐるみを着た人、女装の人などなど。また、一球入魂ならぬ「一走入魂」「世のため人のため」「走ルーガ」(鹿児島弁の走るガー:走ろー)「笑顔でゴールイン!」「一言で言えば“仕事人”」などなど趣向を凝らしたメッセージを染め抜いたTシャツも楽しい。歩きながら携帯で誰かと話す人もいたりマラソンという遠足に出かけている雰囲気すらある。そんな姿に違和感を覚えるのは遊び心の欠如?それでも雪のせいかイマイチ元気のない菜の花の咲く湖畔では携帯で薩摩富士をパチリ。頭には三段重ねの鏡餅。背中には「0月0日長男誕生」の幟。こうしたランナーには文句なしに「おめでとうございます!」「ありがとうございます!」

10㌔手前から各所に設けられた給水所にはバナナにサツマイモ黒糖に漬物、ミカンに豚汁、そしてゼンザイなどなど。中には和太鼓やバンドの生演奏にラジカセ、まさに地域をあげてのあの手この手のおもてなし。5,6歳の子供たちの可愛い手のタッチや「アメドウジョ!」も元気をもらう。ボクにとって一番苦しい最後から二番目となる坂の上り口中央に今年も立つ名物オバサン。「走れ!ホラ走らんか!」沿道の誰もが「ガンバレー!」なのにこのオバサンは終始大きな声で叱咤激励。大半が当然のように走るのを止める急坂でも「歩かない!」信念を貫くボクとしては同志に会った気分になり思わずハイタッチ。

そんなこんなで今年の大一番が終わった。沿道の全ての皆さんに感謝だ。

今日早速整骨院での完走報告治療。おめでとうの祝福を受けたことは言うまでもないが2月に初マラソンを控えたハリの先生は「郡山さんに勇気をもらいました。ボクも歩かないで走り続けます!」素直な先生ではある。

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