午前十時本部を出て、１１時に三宅さんと落ち合い、三人での市中ウォークが始まった。先ずはローマの北の守りサンタンジェロ（聖ミカエル）城をテベル河対岸から観察。その近くには最高裁判所も。

これは、２０００年を記念して建てられた近代建築。しかし、設計ミスで、地盤が沈下して修復を余儀なくされた。二世紀のサンタンジェロ城が何事もないというのに。で、ローマっ子たちは「最低裁判所」と揶揄。サンタンジェロにかかる橋からの眺望も良く、聖ペトロ大聖堂が遠望できる。

クリスマスシーズンに立つお菓子市でクリスマスの時期に食べるという棒菓子を、絵の仲間と事務所･司祭館に四個買う。一個４ユーロ＝約６００円。アウグスチヌス（４世紀）の母モニカの遺体が安置されている教会を訪問。アウグスチヌスの遺体はミラノにあるという。ショウウインドーの赤ちゃん百態があどけなくつい足を止めパチリ。遊び心が多い町ではある。

１２時半。三宅さんが三十年も親しくしているレストランでオリーブ油をたっぷり使った二時間のフルコース。ポンペイウスが処刑された場所だそうでその名も「ポンペイウス○△」。はさすがに、７:３０の夕食もスープと果物少しだけ。

ラテラノの教会近くで三宅さんと５:３０に別れる。３時半ごろから小雨。４時過ぎには暗くなり始めたので驚いた。歩くこと一時間半。中野神父さんの歩きは殆ど小走り。大汗をかきながら二メートル遅れでついていった。まったく方角は分からないが、彼はさすがにローマはお手の物。迷う様子もなく暗い小雨降る夜道をセッセセッセ。走らない代わりにはちょうど良かった。

あしたはフィレンチェに一日旅行の予定。晴れてくれるといいのだが。