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べンゲット日記(2)

作成者 admin投稿日 2012年05月23日 23時49分 最終変更日時 2012年05月23日 23時49分
頂の教会

再会

吊り橋健在

2時半、去る11日に献堂式を済ましたばかりのキブンガン聖堂を訪問。主任司祭は疲れて昼寝中ということで会えなかつた。

丘の頂上に建つ教会に至る小道は数十段の階段。お祝いの垂れ幕に記されたみ言葉はイザヤ書から。「主の神殿の山は、山々のかしらとして堅く立ち、どの峰よりも高くそびえる。・・・主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう」(2.2-3)。遠くにキリキリ山と点在する民家を臨み感無量。

アキノ氏の家に急いだ。果たして、店は畳んだものの、サヨーテ(マクワウリ)栽培に精出すアキノ氏と再会できた。丁度、自宅下の斜面の畑でナタを振るっているところだった。奥さんに呼ばれて上がってきた。当時は病弱な印象があったので、健在かどうか気になっていたのだが、腰にナタを吊るした厳めしい典型的なイロカノ族の出で立ちに安心した。懐かしく嬉しかった。「覚えてくれていてありがとう」と大変喜んでくれた。当時は英語を話したと思うが、もっぱらサンミ神父さんの通訳。少し寂しかった。72才。現役の若さはなにより。

しばしの再会を惜しんで別れた直ぐ後で先ほどのバスが止まっていた。ここが終点というのも29年前と同じ。当時は、ここからパリーナまでは4時間の徒歩。吊り橋を三つも四つも渡った記憶があるが、今ではその必要はない。さすがに乗り合いバスや乗用車は無理だがトラックなら大丈夫。といっても悪路という点に関しては50年前の故郷奄美より酷い。

獣道というか、登山道と言ったほうがいいほどの細い山道を、尾根伝いに険しいアップダウンを繰り返し、棚田のあぜ道をいくつも通り、肝をつぶしながら細いつり橋をゆらゆら揺られながら渡ってつくのがパリーナだった。今ではその必要がなくなったとはいえ、入り組んだ地形に沿って道路という開墾をしたとしか思えない荒削りの道路。大きな石ころに、むき出しの岩。右手でしっかり取っ手を握り、両足を踏ん張って腰を浮かしながらの自衛策を講じながらの1時間余りの過酷なドライブ。4時間の歩きがよっぽどマシだと思ったほとだ。おかげで未だに腰に違和感がある。

それはそうと、道路は、29年前のコースとは全く違うところを通っているので吊り橋は見ることができないとサンミ神父さんが言っていたのでがっかりしたのだが、吊り橋にも再会!いまだ現役で、山の人々には生活道路として重宝されているという。そうした現実を見るにつけ、ひどい作りの道路わきには「国道」という文字入りの黄色く塗られた、マニラからのキロ数が記された立派な里程標があちこちに建てられていて違和感増幅。建設ラッシュのマニラと打ち捨てられたようなベンゲットの人々の現実。29年前に抱いた悲哀がため息とともに戻ってきた。

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