ベンゲット日記(5)
17日、6:00少し前起床。7:00ミサ。集会祈願のあとで、「パリーナにまた来れて皆さんと再会できたこと、楽しい3日間本当にありがとう」とひと言挨拶したら、拍手が起こった。打てば響くように、とはこのことだ。
祝福の後、祭壇を離れようとしたら、1人のご婦人が突然立ち上がり、挨拶を始めた。わざわざおいで下さってありがとうございます、ということだったようだが、サンミ神父さんは「ハイハイ分かった分かった」みたいな風でそっけなかったのが気になった。信徒代表は男性だったので、いわゆるKYおばさんだったのかもしれない。朝ごはんにも顔を出していて、息子が三人も日本で働いているのだという。そんなこともあって特別に親しみを感じ、一言のあいさつになったのかもしれない。パリーナ出身とはいえ、村を離れて、よその小教区での生活が長いので、最近の故郷の教会の事情には疎く、KYおばさん、という認識しかなかったのかもしれない。
「2年後にまた会いましょう」のあいさつと共に9:00丁度に出発。2年後の2014年12月28日、サンミ神父さんの司祭25周年だからだ。お祝いに行く同乗者が荷台に6人、中に3人が加わった。パリーナのシンボル、キリキリ山が見えなくなるまで、たくさん動画を撮った。今回はこまめに所要時間を記録。キブンガンまでちょうど1時間。腰にナタを吊るしたアキノさんとバッタリ。お祝いにも行くというので再会を約して別れた。ピーターの故郷カパンガン着がちょうど12:00。1時間ほど行ったところで洗車。若者3人の手際の良さは芸術的。30分ほどで新車のように仕上げた。結局、パリーナ→バギオは実質ほぼ4時間。
夕食はサンミ神父さんや信者たちへのお礼として日本食をご馳走することに。バギオ最大のショッピングモールに日本食レストランがあるというので、司教館に車をおいて下見に行った。案の定、まがい物。寿司と日本酒は幻に終わった!結局、一階上の韓国レストランへ。これもまがい物っぽかったが、安く上がったので助かった。女子パウロ会でロザリオ12本購入。大きく立派なもので一本65ペソ、約130円。4:00翌日のお祝いの町アンギンへ。
町を出て間もなくして降り出した雨はたちまち豪雨となり、稲妻に大音響の雷。2時間半後の6時半過ぎ到着。しかし、すでに到着しているはずのパリーナの人々の姿が見えない。それに迎えに出るはずのシスターも現れない。段取りの悪さに少しイライラ。日本人だと、こんな場合、誰かが意見を出したり、何らかの声を出すものだが、サンミ神父さんはじめパリーナの人たちの静かなこと。声を出したのはやっぱり日本人のボクだった。「シスターに電話したら!」。「それが出ないんです…。」「じゃあ、中(修道院)に聞きに行けば!?」と言いかけて黙った。
そうこうしているうちに、雨も小降りとなり、暗がりの中から二人のシスターが現れた。一同、にわかに活気づき、初めて声を出した。「あ、シスターマリア・カテリだ!」押し黙っていた山の男たちが、まるで迷子になった子供たちが母親を見つけたときのように我もなく声を上げているのがおかしかった。なるほど、あの当時の若きカテキスタの娘さんは、20数年の時を経て、恰幅のいい肝っ玉母さんのふくよかさに満ちていた。もう一人はピーターのいとこ。
サンミ神父さんとボクは修道院へ。他は、暗がりの向こうの明るい建物へと案内された。修道院の中は先ほどの豪雨のため停電。こんなひどい天気は初めてだと言いながらシスターがローソクをともしてくれた。院長さんをはじめ、日本からのお客さんを迎えようといろんなシスターが入れ代わり立ち代わり。観想修道会のはずだが、ずいぶんオープンな感じ。
長い一日だったが、無事、今回の旅の目的地、アンギンの修道院にたどり着いたことを感謝しながら、シャワーの後、8:00過ぎの就寝。
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