42年目の正直
毎月のように付近の山々を縦走した神学生時代。「登ろう会」という登山同好会も結成。卒業後、後輩たちは北アルプスに挑戦するまでになったものの、
当時のボクたちにとって登山は気晴らしの域を出るものではなく、下山先の茶店で、名物の団子を食べ、普段は口にできないビールを飲んで帰るというものだった。そして、「6時までには帰院スベシ」という校則を厳守すべく、下山はまさに駆け下り。
神学部3年だったか記憶が定かでないが、夏休みに祖母山登山を計画実施したものの、準備不足と悪天候で登頂を果たすことができず、山小屋で一夜を明かして下山。しかも、道なき道を下った先の集落のみなさんのお世話で通学用バスを手配してもらい、駅まで送ってもらったこともあった。15名が危うく遭難という無謀な登山。
念願だったその祖母山についに登頂。42年ぶりに夢がかなった。前回傾山に懲りて今回は幸運にもチェロキーの提供を受け、宮崎で合流する二人を拾って、一気に神話の町高千穂の民宿へ。翌8日早朝に宿を出て、登山口までの狭い林道を難なく駆け抜けて、8:20には登山開始。杉林の中を歩くこと3時間着。単調でしかもまったく見晴らしのきかないコースは登山の醍醐味はほぼゼロ。
11時少し過ぎに登頂。多くのグループで結構賑やか。1756.4mの頂上は風もなく穏やか。長袖を脱いで存分に日光浴。真北に九重連山、北西には阿蘇がかなり間近。はるか東に目を転じると、同行のベテラン長山さんが古祖母を経て縦走したという傾がうっすらと。前回登っているだけに山の形状で判別できた。40分ほどで下山。岩場に広げた上着が半分乾き、薄手の肌着はすっかり乾いた。
初心者には適さないという風穴(ふうけつ)コースは確かに険しく、難所の連続だったが、岩山を覆う見事な紅葉に歓声を上げながら何枚も何枚も撮った。そして「やっと登山になった。ダイ、大満足!」味気なかった上りコースの失望感を補って余りあるほどの自然のサービスに、万感の?思いを込めた賛歌が皆の口をついた。2時間と少しで登山口に帰着。6時前長山邸。一汗流した後、ミサで一日の無事を感謝。乾杯の宴が続いたことは言うまでもない。
今朝の新聞一面トップに驚いた。日本人がまたもノーベル賞受賞のビッグニュース。外圧に暗いニュースばかりのなかで日本中がぱっと明るくなった感じだ。浪人時代、自信を失いかけてうつむきかけていた自分がある日突然「神学校に行こう!」と決断して上を向いてさっそうと歩き始めた。そんなムカシが蘇った。それにしても、政治はどうなることやら。
今日も室内速歩1時間。
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