一気に頂点
5:00朝食。6:30ミサに教皇出発。昨夜の祈りの集いと同じ場所へ。若者たち20万は、祈りの集いの後そのままランドウィックの競馬場で野宿。今日は雨の予報。
ここからはミサ後。「雨の予報が出ているけど・・・」後ろの司教さんが独り言のようにつぶやいた。「人間の予報だから・・・」勝手に反応したら、「そうだ、神の予報でもない。」そんなやり取りを神様が聞いてくださったのか薄日が射すほどの最高の天気が最後まで。
十時少し過ぎ、ほぼ時間通りに、30万近い群衆から歓声が上がった。防弾車で「パパ様オナーリー。」主祭壇後ろに控えた枢機卿さんたちが一斉に立ち上がりお迎えに向かわれた。シドニーの大司教の歓迎の挨拶もあってミサは粛々と進んだ。御ことばの祭儀には驚いた。福音朗読前、屈強そうな先住民数人に担がれたみこしが現れた。何事ならんと目を凝らしてみると、なんと、飾られたみこしの上には大きな聖書が安置されていた。みこしは祭壇下で立ち止まり、助祭がやってきて恭しく捧持して朗読台へ。説教の後では、世界中から名乗り出た数十名の堅信式も。
パパ様との共同司式ミサは始めて。それだけに感慨深いものがあった。世界中の司教たちと結ばれているという実感もさることながら、教皇の一挙手一動をカメラに収めようとミサ中もシャッターを切る司教たちの姿を見るにつけ、教皇に対する深甚の思いが伝わり、みんなの「パパ様」を実感した。
それ以上に、ボクにとっての圧巻は哀れみの賛歌だった。「ミゼレレ・ノービス」(われらをあわれみたまえ)がテノールの太い声で先唱され、会衆によって繰り返される。ミゼレレ・ノービス!を何度も繰り返していると、気持ちが高ぶり、その場にくず折れて床に伏し、叫びたい衝動に駆られた。特に司祭になってからこの方のすべての非が走馬灯のように脳裏を駆け巡ったのだ。英語では「あなたをお迎えするにふさわしくありません」という百夫長のことばが使われているが、「ボクがまさにそうです!」。あらゆる言語が飛び交う中で小さくなっている現実がそうさせたのかもしれないとは思うのだが・・・。自分自身のこととはいえ、思いがけない反応に我ながら少しあせった。
ミサ終了直前次回のWYDの開催地が発表された。2011年。スペイン・マドリド。ステージに上がったスペインっ子たちが「ビバ・パパ!ベーネディット!」の歓声と共にまさに欣喜雀躍。教皇祝福を全身に受けて身を起こしたと思ったら天空にとどろく爆竹に司教さんたちが一斉に「ワーヲ!」
3:00少し過ぎホテル着。今夜は二人最後の晩餐。日本グループは明日の振り返りのミサをもって巡礼の終わりとなる。ヤレヤレ。
※Facebookユーザーはコメント欄への書き込みもできますので、ご利用ください。
【お知らせ&お願い】 サーバーの制御で最新号が表示されないことが時々あります。
最新号でないかもと思われる場合は、それでもBlog!最新号の表示をクリックしてください。
ロケーションバーのURLの末尾に/(半角のスラッシュ)を挿入後クリックすることでも同様の効果があります。
- カテゴリ
- できごと
- 固定リンク
- ¦
- コメント (2)
- ¦
- トラックバック (0)
- トラックバック用URL:
- http://sdemo.net/pken/Blog/4e006c17306b980270b9/tbping
Re:一気に頂点
大役を果たされほっとされておられることでしょう。
大きな成果を残し、各国の若者が心にシドニーの興奮を
自分の国に持ち帰り、全世界の若者と分かち合うことでしょう。
ほんとうにお疲れ様です。
来週はマリア教会の50周年祭、WYD2008の模様を
お伺いするのを楽しみにしております。
Re:一気に頂点