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上五島から下五島へ

作成者 admin投稿日 2010年05月18日 21時48分 最終変更日時 2010年05月18日 21時48分
堂崎教会

中ノ浦教会

5月2日日曜日。8:00仲知(ちゅうち)教会ミサ。信徒数約300。主日のミサ出席率は68%。

ミサ前にロザリオが捧げられているというガイドさんの言葉に、ではということでホテルからの30分、ロザリオ一環。唱え終わったところで到着。かつて同級生の主任司祭がステンドグラスを設置した教会でもあったので一度訪問したいと思っていた。どの場面だったか忘れたが、正面左、一番目立つところには故大司教横にちゃっかり本人の姿も。あの生真面目な彼に自分の姿をステンドグラスで永久保存する遊び心があったとは!帰ったら早速メールしよう。

答唱詩篇の先唱者は小学生。少し音をはずしたが最後までしっかり勤めを果たした。歌隊席の元気なシスターがオルガンを弾きながら一緒に歌ってフォローしていたのもほほえましかった。共同祈願の先唱も小中学生。今日が子供のためのミサというわけではないとのことで、どこの教会でも普通にみられるとのことだった。鹿児島でも推奨したい。

3年前火災にあい、今度の日曜日(9日)に修復完成を祝うという江袋(えぶくろ)教会は140年の歴史を誇る県内最古の木造。1890年代のザビエル教会主任司祭島田喜蔵神父さんのふるさと。五島初の邦人司祭誕生を祝って1882年に建てられたのだという。仏教徒の教会建築家として名高い鉄川与助の最初の作冷水教会は「失敗作」と彼が言うとおりなるほど天井が低い。しかしこじんまりと落ち着いたつくりだ。

11:00の昼食は早すぎたが五島うどんの地獄なべ。グツグツ沸き立つトビウオのだし汁にうどんを投げ込んで食べるところからこの名が付いたという。

ともあれ上五島2日目の特筆すべきことはガイドさんの信仰告白。”小学生の頃5時起きでのミサ参加が嫌で泣きながら連れて行かれたこと、それでも都会に出たときに教会という居場所があったこと、ふるさとに戻った今、つくづく感謝している。”思わず拍手が起こった。さすがにキリシタンの島のガイドさん!

12:50分のジェットフォイル30分のクルージングで福江に南下。直ちに堂崎教会へ。1908年献堂。五島初の洋風建造物。美しい静かな入り江のそばに建ち、現在はキリシタン資料館。祖父の時代、奄美で活躍された後、ブラジルに派遣された中村長八神父も主任司祭を勤められた。

30年振りとなる浦頭教会の記憶はまったくない。ノアの箱舟を模したとされる白亜の教会は丘の上にあってひときわ目を引く。裏山の十字架の道行きは美しい花々に覆われまさに花園に建つ。14留の先には復活のご像と拷問跡が。

早めについたホテルは信者経営。

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