中国教会のこころ
中国の司教、司祭、修道者に信徒からパパ様へ手紙が届いた。中国の教会が、ベネディクト16世に抱いていた深甚の愛が感じられて胸が熱くなった。
それだけに、今回の教皇辞任のニュースが中国教会にとっていかにショックだったか、それだけにいかに期待していたかが良く分かる。一部を紹介しよう。もっともこれは、逐語訳ではなく、正確なものでもない。意訳というか、感想というか、捏造に近いかもしれない。
ともあれ、彼らは、”聖下”がいかに特別の思いで中国教会を心にかけておられたかを良く分かっていた。中国政府との対話を推進しようとされたこと、中国の人々が担っている十字架を少しでも軽くしようと心に留めつづけて、祝福を送っておられたことを彼らは忘れない。実際、教皇は、2007年、バチカンと中国政府との関係改善を図るための書簡を北京に送ったりもされたが、中国政府はこれを無視する形で、バチカンが認めない司教叙階式を断行。そんな現実に心を痛めながらも聖下への思いは変わらず、とくに、次の下りには思わず感涙。
“過ぎた8年間、あなたが送られたメッセージで私たちが感じたのは、聖下のまごころと友愛に満ちた言葉、そして大きな希望だけでした。私たちはそのことを決して忘れません。たとえ、どんな対立が起こっても、傷つこうとも、私たちが聖下をどんなに悲しませ、失望させたとしても、聖下はいつも中国と中国の教会を父の愛で抱きしめてくださいました。”
中国教会の人々は、教皇の自由な人柄、権力にもたじろぐことのない潔い態度、どんな試練にも強く堅固な意志と人間味のある対応を称えながら次のように結んでいる。“今回のことは、世界を揺るがしたできごと、というだけでなく、中国の聖職者たちとカトリック信者にとっては、さようならを言わなけれならないことがなによりもつらいことなのです”(3/2配信のUcanewsより)。
午前中は、立正佼成会創立75周年式典に出席。東京の大聖堂から全国の教会に衛星を使っての中継は見事。印象深い言葉を多く聞いたが、地元教会長さんの、「鹿児島の隅々まで幸せな人が増えるように」という結びの言葉が心に残った。
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