桜とリバプール
室内は冬の間も18度から20度と暖房要らず。しかし、廊下に出ると寒い。早朝の外はさらに寒く、冷たい。教区本部棟の中でさえ春と冬が同居している感じだが、今日はさすがに、もう春!
今朝の吉野台地はモクレ ンの真っ白な花があちこちで咲きほこり、ヤマブキも満開。それにしても、満開の桜には驚いた。とすると、甲突川べりの桜はとっくに満開?今年の春は、本部 の司祭団で「花見に行こう!」と気勢を上げたのはいつだったか。ここまで書いて、脈絡はないが、ふと、先日贈呈を受けた“浦上キリシタン資料”のことを思い出したので手に取った。
B5版の600頁を超す分厚いもので、長崎教区浦上教会有志の手になるキリシタン時代の教理書の現代語訳。上段に原本、下段に現代語訳。当たり前と言えばそうだが、信仰宣言はまぎれもなくカトリックの信仰。数百年前の人々が、教会の教えを正確に書き写し、密かに伝えてきたことに驚く。10年後には、信徒発見150周年を迎えるという。主任司祭は、感極まったかのように、「いま、先祖たちに会うことができます」と発刊の感想を述べておられる。と、ここまで書いたところで終礼の時間となり中断。
終礼の後は室内ラン、そしてシャワーの後は、7時の夕食まで、事務所から持ってあがった郵便物の仕分け。というのが、いわばルーティン化している。卒園式や卒業式の案内に交じってA5の横文字の封筒。差出人も判別しかねるので気乗りしないまま、一番最後に開封。
出てきたのはA4のニュースレター。よく見るとSt. Francis Xavier’s Church Liverpool。思わず飛び上がった。いつか訪問した仲良し二人組の初老のご婦人たちからだとすぐに分かったからだ。それは、ちょうど、暗がりから突然人が飛び出してきたのでびっくりしていると、友人がふざけてやったことが分かった時のようだった。
なるほど、表紙の上段にはFriends of SFXとある。なんだか旧知の友に出会ったような気安さから頁をめくると、“鹿児島聖フランシスコ・ザビエルカテドラルのみなさんへ”と書かれたメッセージと共に協賛金募集のチラシ。ナニナニ?1941年の空爆で壊れた聖イグナチオのステンドグラスの窓の修復のため、二人の青年がハーフマラソンに出るのだという。ちなみにマラソンは今月17日の日曜日。なるほど、こんな募金の仕方もあったのだ。鹿児島でもやってみるか。
昨年、あちらの教区の新聞に載った鹿児島訪問の記事が、「昨年11月の教区報の記事を読まなかった方のために」転載されていた。「暇なおばさんたちの物見遊山」で済まさずに、広くみんなに見てもらおうという心配りがにくい。リバプールがまた身近になった。
浦上キリシタン資料はいずれまた。
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