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誌上ME入門

作成者 admin投稿日 2013年03月08日 21時58分 最終変更日時 2013年03月09日 14時38分
仲間の労作

ひと月以上も前になると思うが、MEの仲間から大きな封筒が届いた。A4版の自費出版の本。結婚に関する論文の翻訳で、タイトルは、MEのモットーの一部「互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13.34)。

サブタイトルは“どのように今日の結婚を支えるかについての考察”。3部からなっていて、14の論文が収められている。著者のほとんどは家庭問題の専門家であったり、大学で教えている神学者。既婚者ばかりで、司祭はいない。それだけに?興味深い記事が多い。この2日間で9つの論文を読んだ。アメリカの学者たちだけあって発想が自由でいい。いくつか紹介してみよう。

「私は、『結婚の神学』には関心を持っていない。むしろ、『夫婦のための神学』に関心がある」という主張には思わず身を乗り出した。それは、どうやら、「人間の生き方に刻み込まれた神を明らか」にしたいということのようで、もっと具体的な言い方をすれば、結婚生活は、「神と出会う…聖なる場」(15頁)。それは、結婚生活が「聖なる人生への、…神のみ旨に忠実に生きる完全に自由な人生への招きである」(16頁)という理解に立つもので、これはもうMEの思想そのもの。先月のME養成プログラム「聖性への道」が思い起こされた。

また、子供の洗礼のお祝いに来るお客さんに、物ではなく、奉仕活動や募金など有意義なことを記念品として提供するお願いをしたという話(46頁)には、面食らった。「洗礼のお祝いのしるしとして、被災地にボランティアに行きました。私の心からの記念品として納めてください」ということになるのか。そんなカードを小学生や中学生になった子供が目にしたら、「ナンだこりゃー!」と目を白黒するに違いない。そこで親が「カクカクしかじか」と説明する。子供は、「フーン」だけかもしれないが、洗礼を受ける意味を子供なりに考えるきっかけになるかもしれない。

いずれにしても、日本人?には逆立ちしても思いつくことではない?アメリカの教会が意外と健全に進化していることに驚いた。そして、なんだか安心した。

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