交わりは海を越えて
先輩司祭のダイヤモンド式お祝いの翌日11日月曜日、日韓司教交流会打ち合わせで、四時起床、福岡ーソウルと一直線。大阪からの司教さんとも無事合流。
1:00過ぎ少し遅いお昼をすまして電車で会場へ。1986年だったか、ソウル・セジョンロ教会と鹿児島教区の青年たちの交流会を持ったのは。ソウルで地下鉄に乗るのはその時以来ということになる。当時は、地下鉄開業から日が浅く、確か二本の路線だけだったと思うが、今では、東京並みの網の目状。一番目を引いたのは、ホームの安全対策。まるで、玄関先から乗り込むような安心感は日本にはない。つまり、ホーム全体が壁で覆われているので、電車に引き込まれたり、ホームに転落したりする心配は皆無。車幅もゆったりして、乗客も驚くほど少ない。
どこもかしこも、人で溢れている東京と違って、人にぶつかることもなく快適そのもの。電車の乗り換えも何とかクリアして、4:00には会場となる韓国司教協議会事務局に無事到着。5時からは情報交換を1時間ほど。明けての今日は9時半から話し合い。
韓国からは、日本で神学を勉強されたカン司教さんと、かつて、東京の韓国人教会のの主任司祭として働いたことのあるリー司教さん、そしてかつて日本語教育を受けたチャン司教さん。日程の11月12日ー14日は変わらないが、テーマは「地の平和」(50年前の回勅)を向こう二年にわたって取り上げることになった。
ベルリンの壁が設置された2年後、キューバ危機の数ヶ月後に出されたもので、まさに、世界の激動期に出された時宜にかなった教皇文書だ。50年後の今、世界情勢は混迷の度を深め、日本と中国、韓国の領土問題や北朝鮮問題、とまさに一触即発。50年前と酷似している。それに、教会がどうして社会問題にこだわるのかという疑問にも解を与えることになる。教会の預言者的役割を再考するいい機会となるに違いない。日本からの提案は信仰年に関することだったが、韓国側からの提案はさすがに具体的で説得力がある。
わずか2時間の話し合いだったが、直接会って話すことがいかに大切かを実感した。休み時間に、韓国社会における家庭崩壊は深刻で、孤独死の問題も日本と同じだと聞いて驚いた。若者文化を分析した社会学者の「召命が育つ土壌は韓国にもはやない」という発言は韓国司教団に大きなショックを与えたという。
信仰の問題もきわめて現代的な課題ではあるのだが…。
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Re:交わりは海を越えて
きれいごとは言われない様です。
竹島は韓国のものだと聖職者でありながらも、日本の
聖職者に話したそうです。
それに、伊藤博文氏を暗殺した方を聖人希望される国です。
私は、敵にはなるとは思います。
もう少し、考えて下さい。
大阪司教補佐様は、考えは平和主義すぎて現在では通用しません。
Re:交わりは海を越えて
ボクは個人的にはたくさんの友達がいます。違和感を感じたことはありません。友達になった人は最後まで大事にしたいです。今も、たくさん助けてもらっています。小さな平和ですが、ボクには、皆が一つになるようにという、イエス様の夢を共有するかけがえのない人々です。