傾山登山(2)
18日、起床6:00。まずミサ。そして、ご飯とみそ汁にキムチの朝食。残りのごはんをノリに乗せ、梅干しを入れて丸め、ホイルにくるんで登山むすびの出来上がり。
各自にバナナ2本、ゆで卵2個が手渡されていざ出発。予定通り7:30少し前に出て登山口着は8:50。車を置いて1年半ぶりの登山が始まった。水場を過ぎた杉木立のあたりから登山道らしくなってきた。それほど急ではない。
30分も行ったところで突然視界が開け、苔のような芝のような緑のじゅうたん。標高1200mの九折越(つづらごし)だ。10分ほど休憩。「今からあの山に登ります。」「ウワー!」団長が指差すほうを見上げながらドミンゴが悲鳴のようなため息をついた。
緩い上り下りを50分も歩いただろうか。1400mから一気に勾配が上がり、一歩ごとに険しさが増す中、鉄人アントニオは軽々と先頭に立った。確か、初心者コースと書いてあったと思うが、霧島中岳の最後の登りよりもハードだ。
今回初めて杖を使用した。一昨年の日韓司教交流会で訪れた山間のお寺は登山口。参道のお土産店で売られていたもの。その後まもなくして、新燃岳の大噴火で入山禁止となり、倉庫で出番を待っていたというわけ。それはそれとして、杖がこんなにも登山の必需品だったとは!右手に杖、左手に軍手。どんな急坂でも杖なしの数倍?楽。まさにお試しあれだ。しかも、スプリング付ときているので手に優しい。もう手放せない。
そんな快調さとは裏腹に、ふと振り向くとドミンゴが見えない。オーイ!の声かけにも返事がなく、気配すら感じられない。すると、「ワーッ!」という悲鳴のような雄叫びのような声が。それも一度きり。「転げ落ちた時の叫びでは?」そんな不安がよぎった時、喘ぎ喘ぎ登ってくる姿にホッとした。
口をきく元気もなく、肩で大きく息をしながら座り込んだ。どうやら、さっきの雄叫びは、あんまり苦しいので、自分に活を入れたものらしかった。道の駅で買ったヨモギまんじゅうでおやつ。ヨモギの香りと小豆のあんこに力が蘇った。「もう一息!」ドミンゴを励まして頂上を目指した。8合目あたりから見る頂上は、黒々として、まるで挑むかのようにそそり立っていた。右が後傾山。本命傾山は左手。「ワー・・・」ドミンゴが肩を落とした。
最後はほとんど直登に近く、ロープが設置されていたので助かった。こうして、登り始めて約2時間半後の11:30、登頂に成功。360度の大パノラマは登った者だけに与えられる報酬だ。九州全土を睥睨する快感はまさに傾山ならではの醍醐味。お昼のメニューはノリむすびとゆで卵、それにこれまた道の駅で買ったヨモギもち。
集合写真を撮り、詩編100を唱えて下山。途中の小鳥との競演も楽しかった。登山口近くの河原で行水。さっぱりしたところで佐土原の団長宅までの4時間、一気に走った。次回は祖母山を目指すことに。
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