司祭聖化のための祈願日
バチカンに九つの省があることをご存知だろうか。そのうちの一つに聖職者省というのがある。「教区司教、司教協議会の権限に留意したうえで、教区司祭および助祭の身柄および職務に関する事柄を扱う」と解説にある(カトリック中央協議会ホームページ)。
その省から長官名での長いメッセージが日本語になって届けられた。そのタイトルが「世界司祭の聖化のための祈願日」。5月30日のイエスのみ心の祭日をその日にしたいというものだった。ことさら、司祭の聖化が取り上げられるのにはそれなりの理由があるに違いない。端的に言えば、司祭の世俗化が世界的規模で進行しているということか。
僕らのような教区司祭を、かつては「在俗司祭」と呼んでいたぐらいだから、予見できたことではあるのかもしれない。もっとも、弟子たちは世に残るけれども「世に属していない」(ヨハネ17・16)とイエスが言われたのだから、「俗にあって俗に染まらない」生き方は司祭たちの霊性の基本だといえるのだろうけれども・・・。言うは易しで、この手のことは祈りなしには出来ない。そうは言っても、それがなし崩しになってきているとしたら教会の根幹を揺るがしかねない。そんな危機感をバチカンは抱いているのかもしれない。そこで、四つもの祈りを添えたものと思われる。一つ紹介しよう。
- 司祭が毎日唱える為の祈り 「全能の神よ、あなたに祈ります。役務としての司祭職を生きる私たちをみ恵みによって支えてください。ふさわしく、真心から、清く正しい心であなたに仕えることが出来ますように。罪を犯したときは、自分の犯した悪を心から悲しむ恵みを与えてください。謙遜な心で正しい意向を持って、ますます熱心にあなたに仕えることが出来るようにしてください。私たちの主キリストを通してお願いします。アーメン。」
バチカンが身を乗り出して司祭たちに教育的指導。「信者の回心を祈りたがるのはいいとしても、先ずアンタラが先に回心しなさい。」そう言われている感じがした。ともあれ、そんな親心には感謝しなければなるまい。
今日のランは1キロ6分30秒。これをキープできれば4時間台も夢ではない。そんなのやっぱりユメ?
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