堅信式前夜
「マリア教会は毎年堅信だね。」「イエ、3年に1度です。」「エッ!ジャーあれは3年前ということ?!ハヤーイ!」迎えの主任司祭との車中での対話の始まりはかなりコケた。
そういえば、あの時確か中3の我らが神学生も同級生の激励に来ていたナー。その彼が高3。なるほどガッテンだ。つい昨年のことのように思えるのはどうしたことか。
来春は地元の高校を卒業すると島を出るのが大半だ。ついでに教会からもサヨナラ。親としてはそれを恐れる。それで転出証明書を持たせないのだという。信徒数700余名といっても実数は400ほどだという。300はそんな卒業生たちの信者である唯一?の証し。せめて親元の名簿に残しておきたいという親御心の証しでもある。それに町なかの教会とはいえ、郊外の都市化が進み若い家族が入ってくる住環境はもはやない。「町なかの過疎の教会」なのだという。
明日も中高生が5,6名いたと思うが彼らにとっても堅信式は信仰の卒業式になるのだろうか。たとえそうであったとしても彼らの人生にクサビとなる堅信式にしたい。そんなことも思いながら両腕のない主がかけられた壁掛けを持参した。説教のときに見せたい。脳裏にしっかり焼き付けて欲しいのだが・・・。どんな反応があるものか。
そろそろ日本対オランダ戦。世界ランキング48位対4位。子供と大人の試合にならないことを期待して・・・。さて、行くとするか。
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