第11回七社（ななやしろ）絵画教室作品展。「ななやしろって何のことですか？」吉野大地には珍しい名前が多い。フケダニと聞けばいいイメージは湧かないが、漢字で書くと布ケ谷。バス停もあるから地名ということになるのだが、

そもそもの由来は見当もつかない。それに比べると、七社は、なんとなくカミを祀る七つの社があった名残りかな、と想像できる。

ま、それはともかく、われらが教室は地域の集会所七社公民館。吉野教会で働いていたとき、幼稚園の遠足といえば美しい芝生の広がる吉野公園と決まっていた。教室は、その公園のすぐ近くにあって、天気のいい日は、野外教室に早変わりする。

前置きが長くなったが、今日は、開催中（明日16日まで）の絵画展会場当番の日。司教会議でみんなに負担をかけた分、最終日前の今日、9:30-6:00、一日ブッ通しで。二人一組の当番はそれなりに楽しかった。来場者のカウントと冒頭のような質問への対応と来場者名簿への記入のお願いなどが主な仕事。

教室では、2時間、ひたすら黙々と描き続け、先生の批評をいただいて解散。希望者はお茶の時間を共にするのだが、全員というわけではない。したがって、今日、チームを組んだSさんとはほとんど話したこともなく、会釈ぐらいのお付き合いだったが、打ち解けた会話を持つことができた。

写真にあるように自画像を含む5点が展示されている横にご本人とボクが待機していたので、「あ、これはあなたですね！すぐ分かりました」と話しかける人が多かった。そんな来場者との会話も楽しく、ことに、午後からは、ご家族の接待に大わらわだった。幼稚園生から小学生まで4人のお孫さんを交えた総勢８名。「せっかくだからおじいちゃんの絵の前で記念写真を撮ったら？」と提案したものだから「ワーイ！」。ブライドンドを下ろして光の調整をしたり、整列をしてもらったり、「おばあちゃんに椅子を」と指示を出したり、にわかカメラマンに。

初対面のような絵画仲間から家族ぐるみのお付き合いにひとっ飛びしたような楽しいひと時だった。子供の力だ。