殉教者と出会った!
「また、本の紹介?」と言われそうだが、まあまあ…。今回の司教総会では、信仰年にふさわしい本やブックレットが数点紹介された。今日紹介するのは、画像にある巡礼案内書「日本二十六聖人長崎への道」。
頁をめくると、西坂の丘にたつ26聖人の記念碑とともに、一人づつを短く紹介するところで指が止まった。
逮捕されたわけではないが、自ら願い出て一向に加えてもらった人もいて、記念碑の最初の人がそのうちの一人聖フランシスコ吉。あまりにも幼いので除外されたものの、「自分の十字架はどこ」と殉教を願い出た12歳のルドビコ茨木。それに、涙にくれる両親を励ましたという聖アントニオは13歳。こうして、解説書を手にしただけで、胸が潰れそうになる。
スペイン、メキシコ、インド出身者が6人。「槍で突かれる前、刑吏に改悛と改宗をすすめたという」(26頁解説)インド出身の聖ゴンザロ・ガルシア修道士は新進気鋭の40歳。きっと、たどたどしい日本語ながら、目の前の鋭いやり先に怯えるどころか、刑吏の目をジッとみつめる優しい眼差し。思わずたじろいだのは槍を構えた刑吏本人だったに違いない。西坂の丘に立ったことは何度もあるが、こんなふうに、ひとりひとりの前で、想像を巡らしながら佇むことはなかった。やはり、本の魅力と言えるかもしれない。
「たとえ、同じ道をたどることができなくても、この本で紙上巡礼ができます」という長崎の大司教さんの勧めの言葉が蘇った。確かにそうだ。本文に行きつかないうちからハマってしまうのだから、詳しい地図に赤い線でくっきりと記された道のりを辿るなら400年の時を超えて、殉教者たちの信仰の息遣いに圧倒されてしまうに違いない。そして、この分だと、紙上巡礼を終える前に、現場に駆けつけて「ボクも仲間に」と願うことになるかもしれない。
少し想像が飛びすぎたが、信仰年に、まずは紙上巡礼を是非。
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