宗教コラボ
29日の西日本宗教学会と鹿児島県諸宗教懇和会のコラボは大変興味深かった。お互いに設立4年目という同期のよしみで、宗教学会の音頭によって実現。
お互い、初顔合わせということもあって、先ずは、懇和会の設立の経緯や理念が紹介され、会員4人によってそれぞれの立場から懇和会とのかかわりについての思いが述べられた。そして、一通り終わったところで、学会側からお二人の先生による感想が述べられた。冒頭で興味深かったと言ったのは、懇話会ではなく懇和会であることに、先生方が一様に戸惑っておられることに気がついたからだ。
「他の宗教との境界の希薄化が進んで、それぞれの独自性がなくなるのでは?一緒くたになってしまわないか?」個人的には、これまで考えたこともないことだったので、「なるほどそんな危惧もありか」と逆に気付かされた。もっとも、一人のメンバーから、同じ感想を持っていたことが告白?されたが、「そういうことは全くなかった。」
そうは言っても、やはり考えさせられた。話の話なら境界線はますます明確になってくるが、和の持つイメージが先ず和解だとしたら、確かに境界の希薄化が危惧されるのは当然だと気がついたからだ。フロアーからの発言を求められたので真っ先に手を挙げた。
万教同根の思想と、我らが稲盛アカデミー担当の先生による花壇の話のボクバージョン。つまり、同じ肥料で育つチューリップやバラは他のものになりたいとは思わない。これこそ懇和会の理念そのもの。「だから、境界線の希薄化の件はご心配無用かと。」ひな壇のメンバーからは頷きのエール。
懇和会のメンバーの和が一段と深まった集いだった。学会側から「来年も一緒年にしたい」との話があったので楽しみだ。
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