「神様が私たちを造られた？」まるで鳩が豆鉄砲を食ったときのように大きな目をさらに大きく見開き、あいた口がふさがらない。

「い、一体どんな風に造るんですか？」諸宗教交流は初体験の住職にとって初めて耳にする奇妙な言葉。「いや、ま、ま皆さんがそう思うのは自由だが・・・」昨日のお坊さんのあきれたような驚いたような複雑な思い丸出しの正直な反応が一日おいても思い起こされて思わず独り笑いをしてしまう。まさに相手も啓発される。これぞ諸宗教対話の始まり。

今日最後のセッションは真命山三名のスタッフからの20数年にわたる各自の歩みと思いを語ってもらった。真命山は霊性の灯台。小さなグループだが多くの人々との出会いがあり、出会った人々が各地に帰っていく。真命山で伝えたいことは①自然の中に現れる神と出会うこと②沈黙。神との間の、人と人の間の、そして自分を見つめる道としての沈黙。③茶道の心。和･敬・清・寂を生活の中で生きること。ミサも下足をきちんと並べるのも･･･。

参加者からの提案百出?一週間は長すぎる。勉強と実習を二回に分けるなどなど。次回は長崎で？それとも鹿児島？11：30、豊かで平和な一週間の余韻の中ダニエリ神父さんの運転するステップワゴンで真命山を後にした。

２時半帰館。荷物の詰め替えが意外にはかどった。明日は奄美で選任式。この分だと飛行機にも楽勝だ。おっとそろそろバスの時間、行くとするか。巡業はまだ終わらない。