祈りは探査機
「私たちは、新しい技術をつねに新たに習得するようにして、祈ることを学ばなければなりません。」
ベネディクト16世は、昨年5月4日、一般謁見の中でなされた祈りについての講話の中でこのように述べておられる。今日、手元に届けられた「イエスの祈り」(ベネディクト16世講話集)にあった(15頁)。
教皇は、古代エジプトに始まり、メソポタミア、古代ギリシア、そして古代ローマにおいても、こうした古代文化には知られざる神々に捧げられた祈りがあったことを例を示しながら紹介しておられる。そして、キリスト以前の時代にもこうした祈りの実践がなされていたということは、「すべての人の心に宗教的次元と神への望みが記されていることの一つの証拠」(21頁)だと指摘され、「祈りは私たちの人生を神の神秘へと導くもの」(20頁)で、古代の人々は、祈りなしに人は人生の意味を見出すことはできないことを教えてくれているとしている。
最初の講話を読んだだけだが、これから先が楽しみな感じだ。祈りが、神様の計り知れない不思議の国に分け入る探査機という感じがしてきたからだ。いずれにしても、祈りの教会を目指す鹿児島教区としては時宜を得た出版を喜びたい。そして、教皇とともに祈りたい。「私たちが祈りのうちに主との関係をもっと深く、熱く、持続的なものとすることができますように」(21頁)。
*イエスの祈り ペトロ文庫 850円 カトリック中央協議会発行
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