弥次喜多祭りの旅
「息子の嫁さんの里で大きなお祭りがあるらしい。10月16日だけど行かない?」いつの頃だったか、ほぼ毎年、春と秋に、2泊3日の旅をする親友からの誘いに乗ったのは。15日、久しぶりの弥次喜多道中はは秋晴れの快適ドライブ。
場所は未踏の地四国は西条市。人口12万。西日本最高峰を誇る石鎚山の麓に位置する湧水の町。家庭で使う水もこの水なので水道代はゼロだという。町を流れる川も湧水で、町の中央にはコンコンと水が湧く水場があってペットボトルに汲んだ。
町内会の数だけ83もの山車が出る日本一の祭だという。山車の出るお祭りと言えばテレビでしか見たことがなく、それも大きな山車を裸の男衆が担いで町中を練り歩くもので、80数台も出るとなればどんなことになるのか想像もつかない。
ホテルの裏にはアサヒビールの工場があり、見学は無料でしかも試飲ができるというので、祭り見学の前に入場。他にも多くの団体があって、ガイドさんの後にゾロゾロ。我々はたった3人だったが通常のおもてなし。試飲前のお勉強会はお預けをさせられているようでガマン。それでも、アルミ缶の蓋の綴じ方や賞味期限が缶の底に書かれていることなど初めて聞くことが多かったが、鹿児島の焼酎の一つがアサヒビールのものだと知って驚いた。試飲は20分間。3種類飲めますということで、がぜん元気が出たのだが、二人とも2杯どまり。
5:30祭りの現場へ。賀茂川という大きな川の両岸はすでにおびただしい人で埋まっていた。町を清めた?お神輿はこの川を渡ってお宮に帰るのだという。土手では、見送りの山車が整列を始めていた。80数台が並ぶまでにはまだ間がある。2時間も待っただろうか、あたりが暗くなった頃、やっとお神輿の登場。見送りの山車には明かりがともされ、川に入ってわたり始めた神輿を見送るさまは壮観そのものだ。
一方待ち受ける数台の山車が行く手を遮って神輿の上陸を阻もうと活発に動き回る。お神輿の御神体に「もうしばらく私たちと一緒にいてください」という意味なのだという。在住の人々を始め、日本中から帰省した人々が故郷への思いを一つにしてもっとも心高鳴るときだという。そう話したタクシーの運転手が担いだころは胸まで浸かったというが、いまでは水気のない河原が駐車場と化し、わたる水場もひざ下。
それでも、子供から大人まで老若男女、各町内会が一丸となって山車を引く姿は昔と同じ。週日だというのに、熱く沸いた祭りの夜、街には若者が溢れ、消灯時間はないようだった。翌日は3つの病院以外は休みだと知ってナットク。無心に山車を引くハッピ姿の幼児や小学生たち、祭りの歌をガラガラ声で叫ぶように歌う男女高校生たちとその後ろを行く大人たち。日本一という祭りが継承されていく姿を見たようだった。生きた絆が街の誇り?
翌日17日の鹿児島帰着は19:00過ぎの予定だったが、結局、3時間遅れ。それでも運転交替制で事故なくその日のうちの帰還に成功。しばらくはおとなしくしよう。
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