5月12日。久しぶりの東京発の新幹線は6:43発。当初の予定を2時間早めた。早い時間なのに切符売り場の長い行列はいっこうに縮まらない。

自動販売機で入場券を購入して入った。われながら名案。新横浜までのいくつかの駅でかなりの乗客。その後は名古屋まで停車駅なし。お陰で車内のアナウンスもなくしばらくは静か。駅名を確認できないので定かでないが大きな町を過ぎて間もなく水量の少ない大きな川を渡った。「天竜川」と土手にあった。

しばらくはワルトルタに集中。エジプト逃避行のくだり。旅支度に奔走するヨセフ様の働き振りがいじらしい。ふと目を上げると水量豊かな大きな川にあわててカメラを向けた。渡り終わったところに「長良川」の標識。長良川と聞けば岐阜県の鵜飼。しかし地図上で思い描けない。中学校のときに地理の得意な友人が日本の有名な川の名前と長さを全て暗記していたことが思い出された。「天竜川って・・・」言い終わる前に答が帰ってきたものだが今頃は孫たちとそんなやり取りをしているのかもしれない。

神学生の頃列車の一人旅をしたときは鉄道マップを目で追いながら通過駅をチェックしたものだがのぞみではそれができない。で、どこらあたりを走っているのか見当もつかない。JRに提案したい。早さだけをサービスするのではなく、各車両に二つほどのモニターを設置して地図と駅名それに走行状況を知らせるといい。飛行機のように。そんなつぶやきをしていると「後10分で名古屋に着きます」のアナウンス。京都までは40分.予定通り9:01着。

九州新幹線全線開通時には大阪まで4時間だという。今日の感想だとあくまでビジネスマン向きのスピード優先になりそう。窓外を楽しむ旅行者もいることを忘れないで欲しい。