定例司教総会が始まった。いつものようにバチカン大使の開会の挨拶。その直前、あわただしく封書が配られ、挨拶が終わるまで開封禁止のおふれ。

「後任を発表するらしい」と読んだが、なんと広島教区に新司教誕生のビッグニュース。しかも、中央協議会の局長を務める前田万葉（まんよう）神父。まったく知らされていなかったので驚いたが、それ以上にローマの早業に驚いた。立て続けに3名の司教が誕生するとは！会期中に任命された前田司教は、しばらく局長の仕事をこなしながらの二束のわらじ。

今月26日に叙階される浜口司教とは中学生のときからのクラスメート。2人は、神学部三年生？のとき、北海道は根釧原野の中ほどに位置する中標津の牧場で一ヶ月アルバイトした仲でもある。実は、その前年、北海道にあこがれた神学4年の夏休み、叔母の友達の紹介で、奥さんが信者だという牧場を紹介してもらったのが縁で神学生が出入りするようになったのだった。そういう意味では、くしくも三名は牧場仲間ということになる。あの当時生まれた玉のような赤ちゃんが今では牧場主。引退した両親が、今回のニュースを知ったらびっくりするに違いない。ともあれ、叙階式は9月23日との発表も。

今日の審議は聖母マリアへの祈り。お試し期間に500通あまりの感想が寄せられたという。審議を尽くした結果、今日をもって最終版が決定。今週号のカトリック新聞に発表されるはずだ。新司教任命にアヴェ･マリアの祈り。編集スタッフでなくても力が入る。