日韓司教勉強会
日韓司教交流会、本命は二日目となる9日の勉強会。一回目は原発問題。今回の講師も格納容器設計者で原発推進者だったという専門家。
今回もというのは、前回の社会司教委員会主催の勉強会の講師も同じ原発設計者だったからだ。そのときは、推進者がどうして反原発の立場に変わったのかという興味本位の質問をしたりしたが、今回は、二人目というだけあって、それだけでインパクトがあった。しかも、2007年までの20年間で、公表されることのなかった事故が15回もあったという話を聞くとまさに疑心暗鬼に駆られる。
それでも、今回の福島原発の事故は水蒸気爆発という最悪事態ではなく中程度だったという話には少しホッとしたものの、大量に放出された放射能がどの程度拡散しているのかは明確にはされなかった。あちこちから報告が寄せられているのだから聞くまでもないことではあるが・・・。ともあれ、安全に処分できないゴミを出す原発は止めるべきで、膨大な予算をクリーンなエネルギーの開発に回すべきだという主張は常識的で、素朴にそう考えているボクとしても後ろ盾を得たようで心強い。第一、制御不可能ということは安全の保証ができないということなのだから、そんな怖いものは即やめるべきだと思う。しかも、地震王国であるがゆえに、いつ同じような大地震が起こっても可笑しくないと言われているのだから。
韓国からの質問で、韓国の原発は日本と違って加圧水型というもので日本の沸騰水型よりも安全だといわれているという。しかし、講師によると、それとて爆発の可能性を否定できないのだという。いずれにしても、「確実でないものをいくら追加しても安全ではない」ということばには説得力があった。この問題を来年の交流会でも取り上げることで合意がなされた。両国が一致協力して具体的行動をおこす大きな一歩となることを祈りたい。
昨日10日には、交流会直前の8日の話し合いで最終決定された司教団声明文「いますぐ原発廃止を」発表の記者会見が仙台カテドラルでなされた。すでにネット上に流れていると思うが、これもまたクリーンエネルギー政策に向けて一石を投じたことになることを期待したい。
時をほぼ同じくして今日午後7:00、鹿児島では反原発集会があることを友人から知らされていたので出席することに。中央駅でリムジンを降り、タクシーで直接集会へ。おかげで、7:00には間に合わなかったが大きな遅れは免れた。50名ほど?党派や宗教を超えた集まりのようだった。閉会直後、席を立とうとしたら後ろから肩を叩く人あり。振り返るとなじみの先生!
これで今年の行脚が終わった。
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