殉教者からのメッセージ
講師の司教さんは急遽バチカン出張が入り、プログラムは大幅修正。従って、今日午前中二コマの講話で終了。つまり、午後は5時の赦しの秘蹟までフリー。思いがけないボーナスを貰ったよう。
第五の講話は鹿児島の殉教者レオ税所七右衛門。テーマはなんと「信教の自由を巡って」七右衛門と信教の自由?歴史学者の司教さんの考察はさすが。迫害はなぜ起こったのか。
- 一神教を主張するカトリック側にその原因がある
かつてはイエズス会員として「一神教を主張するキリスト教こそ真の教え」と説いた不干斎ハビアン。やがて「破提宇子」(ハデイウス=デウスを破る)という書物を著して「一神教を主張するキリスト教にこそ問題がある」と説く反カトリックに。
しかし、豊臣秀吉が主張する国づくりの「国是」こそ殉教者を生んだ。日本の伝統的な宗教・文化を保護する国づくり。つまいり、日本古来の宗教・文化の総合としての国是。それに反するものは排斥されなければならない。こうして、キリスト教は抹殺の対象になった。
ところで、前首相の「美しい国」。まさか、豊臣秀吉の国是を回想しているのではなかろう。ともあれ、信教の自由が国是?となった今日、カトリックが低調なのはなぜ?国家神道を標榜する戦前の国是の下での信仰の抑圧から解放されて63年も経つというのに・・・。日本は、やっぱり、遠藤周作が描く「沈黙」の世界で語られる底なしの泥沼?もっとも、講師の司教さんはあくまで前向き発想ナンだが・・・。
島津家が反キリスト教に変わり、主君の本郷三久がそれに気を遣っていたとしても、「承知しています。しかし、キリストの教えに救いがあると分かったので、誰も、私をその教えから離すことは出来ないでしょう」と言わしめたレオこそ信教の自由を宣言した先達者。今日の教会は、信者は、司祭は何に気を遣うからこんな宣言が出来ないのだろうか。もっとも、そんな緊張感もないというのが「信仰を骨抜きにする現代文化」による迫害?ウーン、課題が大きすぎて・・・。
ともあれ、夕食はお国自慢が続いて、黙想会は事実上終了宣言。
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