沖縄の暗と明
「明と暗」にすべきかもしれないが・・・。思いがけない講師不在の一日、沖縄らしいプログラムが発表された。平和の礎(イシジ)・嘉手納基地・美ら(チュラ)海水族館。後二者を志願。
先ずは、滑走路4000m・周囲18キロを誇る東洋一の米軍基地嘉手納。解説の間も爆音をとどろかせたジェット機が飛び立つ。そのつど、話は中断。解説者も近くに住んでいる信徒。早朝4時からの爆音に安眠できない。「安保というが、どうして自分たちだけが・・・?」との疑問をぬぐえない。しかも、すべて「私たちの税金で賄われている」と聞けば・・・。さらに、「あの戦闘機用格納庫の建設費用4億円」と聞くに及んで、心臓は高鳴り、抗議の声がムラムラ!「僕らはどうすればいいんですか?」まるで、巨人ゴリアテの前でなすすべもなく臍(ほぞ)をかむイスラエルの心境?
基地内の米軍関係者人口は二万人に上る。大学までの学校はもちろん広大なゴルフ場まで完備。一方、周辺住民は肩を寄せ合うかのようにひしめき合う住宅事情。
重たい気持ちで向かった先は観光客であふれる名護の水族館。その前にお昼。名護はオリオンビールのご当地。9品の刺身定食が千円。そして、ビール中ジョッキがなんと300円。やはり本場。
さて、美ら(チュラ)海水族館。入館料はコンビニで買うとなぜか、1800円が1620円。国のものとはいえ、世界一の水槽を誇る「黒潮の海」セクションは人の山。メインは三匹の巨大ジンベーザメ。えさやりの場面も公開。一日20キロものオキアミをペロリ。その迫力は見ごたえがある。そのほか大小さまざまな魚が共生。「で、年間これだけの魚にやるえさ代は?」つい、貧乏性が・・・。「そ、それはアタシには・・・」想定外だったよう。
次に向かったのが、イルカのショー。頭がいい動物とは聞いているが、どうしてこんなにも愛らしく、何をやっても愛されることを知っているイルカとは?「あかんベー」でも拍手喝さいなんだから。
これだけ賑わう観光地を見たことがないと思うほどに人人・・・。なのに、所得は。どうして?それに、基地問題という重たい課題を背負わされているのにどこか明るい。不思議な魅力をたたえた沖縄。
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Re:沖縄の暗と明
さて、美ら海(ちゅらうみ)水族館のような明るいところばかりだといいのでしょうけど・・・。沖縄の暗の部分。なぜ、このような状態が続いているのか。K神父は20年くらい前にも来られましたが、基地の状況はあの頃とほとんど変わっていません。むしろ辺野古のことを思うとますます悪くなっているような気がします。安保も何も、私たちにとっては政治問題でなく、生活の問題です。さて、キリスト者としてどのように考え行動すべきでしょうか。
ところで、美ら(ちゅら)と言っていますが、私は奄美と同じの清ら(きょら)が正しいと思っています。いつのまにか美の字が当てられてしまい、一人歩きしているような状態で「びらうみ」などと呼ばれて変な気がしています。
これからもよろしくお願いします。
Re:沖縄の暗と明
ご多忙のところ時間を割いてくださってありがとうございました。「政治問題ではなく、生活の問題」というメッセージには言葉を失ってしまいます。もっともっとみんなに聞いてもらいたいでしょうね。政治問題ならいくらでも声高に叫ぶことが出来るでしょうけどね。地元の皆さんの辛さを共有できない自分の現実に申し訳ないだけでは済まされないとも思うのですが・・・。
Re:沖縄の暗と明