溝辺教会は別名マリア山荘。お隣りの修道院に毎朝ミサのために鹿児島市内からやってくる司祭のためにと

修道院の好意で建てられたもの。せっかくだから黙想会もできるようにと六角形？のかわいいお御堂もできた。

高齢化が進んだ修道院には数年前ベトナムから20代の志願者を迎えにわかに活気づいた。シスターたちはいわゆる観想修道会のため普段は外部の人と接触しない。しかし、日曜日のミサは例外。この日ばかりは共同体の一員として共にミサを祝い、信者たちとの交流も自然体だ。

ミサ後の記念写真はもちろんパーティーにも溶けこみ違和感がない。特に着衣式を終え白い修道服に身を包んだ若いベトナム人シスターたちは明るく、よく笑いよくしゃべりそしてよく食べた。圧巻はフィナーレを飾った合唱とそれに続く踊り。

“すんばらしき主イエスの愛を讃えて歌いましょ！オーオー！”つい「アンコール！」これがいけなかった。待ってましたとばかりにもう一曲を歌いながら、まだご馳走が残っているテーブルを囲みぐるぐる回りながら前にもまして活気づいたから驚いた。そしてついにボクまで引っ張り出す始末。マッタク！

しかし、院長さんはじめベテランのシスター方はまるではしゃぐ孫たちに目を細めるおばあちゃんの風情。小教区共同体と観想修道会の新しい形を見る思いだ。「私のショックギョウはお祈りです。」たどたどしい日本語ながらキッパリ。彼女ももうすぐ白い修道服に身を包むという。底抜けの明るさと自分の召命への明確さ。

これまでにない爽やかな風を感じながら帰路に付いた。