獅子島紀行
友人夫婦から獅子島行の誘いがあったのは、いつものことで、いつだったか判然としないが、ともかく、快晴のもと、昨日念願かなって長島町の北端諸浦港から10:30のフェリーで渡ることができた。
聞いたことのある名前の島。その程度の認識しかなかったのだが、人口は1000人を超し、小中学校もある。島の最高峰七郎山(393m)に至る道路は細いながらも完全舗装。頂上に立つと全島を眼下に、絶景を堪能できる。島の特産品は海産物と共に、かんきつ類。中でもベニ甘夏は名の通り赤い皮に包まれたジュウ―シイさが特徴だ。
いかにも人名らしいインパクトのある山の名前と獅子島。やはり由来が気になった。聞くところによると、もともとはと言っても、室町の遠い昔、東仲島と呼ばれ、肥後の国に属していたという。当時の領主が「獅子谷七郎」。1565年薩摩との戦いに敗れ、薩摩に編入され、獅子島と島名を変更したのだという。毎年4月には、七郎山に登り、招魂祭を開いて獅子谷七郎とその家臣の供養がなされると聞く。
そうそう、どうして獅子島なのかを話さないといけない。実は、友人夫婦が懇意にしている長島町に住む元同僚先生の父上の教え子が経営する民宿のお昼に招待を受けたもので、数多い民宿の中でも、特別おいしいので評判なのだという。長島ヨイトコ一度はおいで、というわけで、「遊びにいらっしゃい」が「お昼にいらっしゃい」ということになり、「どうせなら、昔から親しい獅子島の白浜荘へ」ということになったようだった。
若いころの長崎巡礼と言えば、長島の蔵之元→牛深、天草を縦断して口之津→鬼池とフェリーを二つも乗り継いで行ったものだった。フェリーの時間に間に合うようにと、ひたすら走り続けたので、長島がどんな所か記憶に残るものはほぼ皆無だが、それでも、30年ぶり?となれば心がはやった。全島挙げての花フェスタの会期中とあって、せっかくだからと、メーン会場にも足を運んだ。赤土育ちのジャガイモの収穫が始まっていて、蒸かしたばかりの新ジャガがふるまわれた。甘味があっておいしかった。一方、収穫を終えた後の畑には小ぶりの放置イモがゴロゴロ。放っておく手はないと三人で収穫?
そんなこんなのおまけもあって、しかも、白浜荘からは新鮮とれたての天然タイ二匹と手塩にかけたベニ甘夏のお土産も。「今度は釣りにいらっしゃい」のお招きに一同深々とお辞儀をして帰路についた。みんなの本気度に再訪の予感。
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