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祝司祭職50周年

作成者 admin投稿日 2011年12月19日 22時55分 最終変更日時 2011年12月19日 23時24分
花を添えてくれたハナ

開聞岳遠望

19歳の自宅浪人時代、ミサ後聖堂を出ると、玄関の壁に張り出された「祝叙階」の文字と祭服を身に着け、胸の前で両手を合わせた新司祭の写真。

あれから50年、特別の感慨もなく、一種の物珍しさで眺めただけの写真の司祭の金祝の記念ミサを司式することになろうとは!かつてのスリムな若き司祭も今では85歳のふくよかな好々爺。引退したとはいえ、レジオマリエの指導に要理教育、家庭訪問と司祭職に引退はないとばかりに現役続行中。そんな司祭の50周年を祝おうと、昨日、18日の日曜日、鹿児島教区最大のみこころ教会が人で溢れた。

助任司祭として仕えた4年間は何の制限も受けることなく自由にのびのびとしたいことをさせてもらったように思う。教会学校に侍者の子供たちの世話、中高生に青年会などなど、一番活発に動き回ったときだった。日曜日のミサ後の司祭館は若者で溢れ、「コーヒーがなくなるのが早くて困る」と嘆く師の表情には、どこか、元気一杯の子供たちに「うるさいナー」と小言をいいながらも目を細める父親の満ち足りた風情があった。ミサ終了間際の祝賀会でそんな風な思い出を語った。

ミサを済まして外に出ると、門の横の木に咲く鮮やかな花が印象的だった。お祝いに、まさに花を添えているようで思わずパチリ。そんな師を慕うかつての幼稚園の先生たちも駆けつけ、パーティー会場もまた多くの人で賑わった。

今回の訪問はお祝いが目的だったのだが、活発な動きを始めたふるさと奄美の教会を肌で感じることができて嬉しかった。20名近い青年の集い、スーパーの駐車場で地域の人々との協働でなされたクリスマスキャロル、などなど。会う機会の少ない地元司祭と修道会司祭たちとの水入らずの会食も初めてのことで、身近さが増したようで嬉しかった。

空港のテレビでキム・ジョンイル死去のニュース。墨絵のような開聞岳が美しかった。4時過ぎ帰館。三日ぶりの7キロで快汗。

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