種子屋久ミッション(2)
23日、主日のミサにはシスター5名を含む15,6名。主の祈りにオルガンがならないので、勝手に先唱した。すると、夕べの殊勲キッズのアッ君が大きな声で唱え始めた。「あ、悪いことをした」と思ったが、後の祭り。
「今日は少しヘンだぞ」と明らかに戸惑った顔。それでも、歌に邪魔され、中断しながらも最後まで唱えた。これもまたエライ!ミサ後、謝ったが、本人は「オトナトツキアウトツカレル!」ようだった?
茶話会のあと、11:30過ぎ、港へ移動。午後1:00安房港で予約のレンタカーに乗り、先ずは遅いお昼へ。10分も走ったら屋久島料理に遭遇。テーブルに積まれた食器の山に、一瞬、陶器店に入ったかと戸惑ったが、20品を提供するコース料理の店だという。うどんかソバで軽く、と思っていたのに思いがけない豪華なお昼に。
小鉢や小皿が次々と運ばれ、テーブルはあっという間にさまざま料理で埋めつくされた。なかでも、亀の手の味噌汁は珍味というか濃厚な味。亀のつめのような形のものが岩場にびっしり群がっているのを見たことがあるが、あれがこうして絶品の味噌汁に変身するとは!つめ状の部分は開いて中身を食べる。島の人々の焼酎のつまみだという。スケールの違いはあるとしても、かつて、若者たちとの交流会のためソウルを訪れた時に供された宮廷料理を思わせるものだった。
夕方7:00のミサには十分すぎる時間。あいにくの雨とはいえ、屋久島は初めてという主任司祭に屋久杉ランドは見せてあげたい。先ずは、3000年の年月を誇る紀元杉。しかし、帰る頃には最悪の土砂降り。原生林の遊歩散策どころではなくそのまま下山。教会に落ち着いたあと、温泉へ。深い湯船には石が敷かれて足踏みもできる。湯船を囲むように座って直接お湯を汲んで体を洗う。かけ流しなのでお湯が汚れることはない。町の銭湯にあるような洗い場はない。熱めのお湯で疲れがとれた。
ミサには8名ほどが。ミサ後の歓談は11月のシドッチ祭での再会を約して10:00終了。翌朝の高速船が7:00と早いので10:30就寝。講演にミサと少し疲れたミッションだった。しかし、司祭評議会に教区司祭会議と定例司祭総会、三つもの集まりが待っている。まだ気が抜けない。
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