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鎮魂の行脚は今も

作成者 admin投稿日 2008年06月17日 16時47分 最終変更日時 2008年06月17日 20時50分
絵画展ポスター

展示場

七社(ななやしろ)絵画教室恒例の作品展。出品者約20名。各自3点から8点。9:30-1:30。初日4時間の担当時の来場者約70名。毎年東光展と同時開催。その流れでの来場者が多い。

この絵画展の特徴は各自の自画像。名刺代わりなのだという。「ウチの主人とそっくりでした!」初対面でも親しい会話が生まれる。

ベテランの仲間と二人で来場者を迎え、帰り際、住所氏名を記帳してもらって「ありがとうございました。」中には、96歳の有名な現役の写真家も。鹿児島市の方なら焼け野原の向こうに櫻島のある写真を見たことがあるに違いない。その撮影者だ。1945年11月に城山から撮影されたそうで、当時のことなど話してくださった。アメリカの雑誌ライフにも掲載されたという。先生の古いお知り合い。

  • これは撮って残さないといけない。しかし、空爆を受けた恐怖はいまだ癒えず、家を出て人気のない城山の頂上に上るのにも勇気が要った。私は体が弱く戦地には行かなかった。特攻花知ってますね。わたしはあそこにもお参りに今も行きますが、若い人たちは見向きもしない。徳之島沖での戦艦大和撃沈。そこに神社がありますね。そこにも行きます。年を取ると宗教のことがチョコチョコ気になりますね。あなたは宗教で貢献しているからそれでいい。今日一日が有意義であるように。明日のことは分からないから。今はもっぱら植物の写真を撮っている。

などなど。物静かな語りには一言一言に力があった。今も鎮魂の行脚に山野での撮影と活躍中なだけあってしっかりした足取りで去っていかれた。こんな偉大な方が身近におられたとは!いつかゆっくりお話を聞きたい。

絵画展の会場入り口での案内係という初仕事。いろいろな人との出会いは楽しかった。夕方晴れたのでラン。かねての二倍きつかった。

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