親友夫婦からお昼のお誘い。ちょうど土曜日とあって、二つ返事で出かけることに。2人のお目当ては、教え子が経営する奄美の鶏飯 （ケイハン）料理。

かつての先生がやって来たというので、いつもはない特別のサービスもついた模様。こじんまりした店で、お昼のお客が数人。座布団の敷かれた板間に上がった。間もなくして運ばれたのは大きな丼に、ネギ、かしわ、みかんの皮に卵焼きの具がすでにセット済みの鶏飯丼。なるほど、これは、便利でいい。久しぶりだったが、あっさり味で美味しかった。2人はよくくるのだという。我らがお馴染みの店は間も無く閉じると聞いたので、今後は、この店をひいきにしよう。

久しぶりの再会と朝の寒さが嘘のような小春日和に、3人の遊び心が騒ぎ、東郷町にある藤川天神の臥竜梅が見頃のはずだという話になった。衆議一決、早速、美味しいお昼の後の花見としゃれ込んだ。1時間かそこらで到着。しかし、駐車場正面の梅林は、まだ蕾。中には開花したのもあるが、チラホラ。あと4、5日というところだろうか。それでも、菅原道真公に由来するという古木は、地面に横倒しになった状態から若枝を伸ばし無数の蕾をつけ、千年もの歴史を誇っているかに見えた。

数十店の屋台はほとんどが準備中だったが、すでにオープンしていた屋台で、懐かしい梅ヶ枝餅を買った。神学生の頃、福岡、佐賀近辺の山をよく登ったものだ。そのうちの一つが、太宰府に下りるコースで、着いたら決まって梅ヶ枝餅を食べたものだった。思いがけないところでの再会に驚いたが、40数年前の香ばしい香りが懐かしかった。