YOUCATその2
天におられる、という時の天はどこにあるの?YOUCAT(若者のためのカテケージス)、主の祈りの項目にある最初の質問。その答えと解説は見事!
「神がおられるところはどこも天。天という言葉は、場所ではなく、神の現存を示すもので、空間や時間に縛られるものではない。」そして、解説が続く。「雲の上に天を探してはいけない。栄光のうちにある神に心を向け、困っている隣人に顔を向ける時、また、愛する喜びを体験する時、回心して神との和解に入ろうとする時、そこに天が開けることになる。天のあるところに神がおられるのではなく、神がおられるところが天」(第4部祈り第2項主の祈り#518)。
12世紀の聖人聖ヒルデガルデの言葉も引用されている。「地上の天国は、人々が神への愛、仲間への愛、そして 、相互への愛に満たされているところにある。」
今日、やっと、校正が済んだ。前にも書いたことだが、信仰箇条、秘蹟、道徳、そして祈りの4部からなり、各部は若者たちが持つであろう疑問に答える形で編集されている。構成を終わって、改めて最初の質問に帰ってみた。そして、小さな気づきに我ながら驚いた。「私たちがこの世にいるのは何のためですか ?」「神を知り愛するためです。神のみ心にしたがって良いことを行い、そしていつか天国に行くためです。」あれ、子供の頃、慣れ親しんでいたあの問答式の公教要理の本と同じではないか!第二バチカン公会議によって教会が大きく刷新されたとは言っても、教えそのものが変わるわけではないのだから当たり前なんだが…。
子供の頃どんな解説を聞いていたか忘れたが、YOUCATの解説は素晴らしい。第1部の最初の解説にある天国と第4部の主の祈りの解説に出てくる天の理解は見事に融合し合っていて子供の頃のカテケージスと大きく異なるところだ。若者たちの話し合いや分かち合いに最適。出版が待ち遠しい。
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