解散式は始まり?
ザビエル聖堂を再生させる会。福岡、宗像の地に再建が決まったことを受け、9年にもわたって支援してきた鹿児島の有志による会のこと。午後6:00、誰もが「無理だ」と思っていた、旧ザビエル聖堂を「奇跡的」に復活させたご本人をお迎えしての総会は解散式。
会員のみなさんが、借金ゼロで始めた再生プロジェクトの強力な支援者であったことは、会計報告を見るだけで明瞭。経済的協力をすることもなく、節目、節目に何度か会のメンバーに同行しただけのボクとしては、なんとなく、肩身が狭い。
ともあれ、わずか2年だけだが、助任司祭として奉仕したということもあって、取り壊しには反対を表明していただけに、再建されたことはホント嬉しい。奇跡を起こしたご本人から、いろいろ興味深い話を聞くことができた。
建設にかかわったボランティアは延べ5000人にも上る。しかも、こちらからお願いしことは一度もなかったのだという。とくに、地域の人々は、自ら「すみれ会」なるものを立ち上げて協力されたというから、すごい。「私はなにもしない。あちこちの掃除をしていただけ。掃除をしてきれいにしていると事故も起きにくいから」という言葉は心に残った。実際無事故だった!
再建と言えば、建物そのものを包み込むような耐震工法のため少々の地震では壊れないのだという折り紙つき。それだけに、災害時には、地域の人々の避難所にもなるのだという。二人の大学生は、卒業論文に、聖堂再生に関わるボランティアを取り上げたという。結論は、ボランティアの指導をするボランティアがいたことによって、秩序正しくすべてがうまく機能した、ということらしい。
配布された資料のあとがきにも興味深いものがあった。今後の展開として「プロジェクトは終わったが、NPO法人文化財保存工学研究室は存続しているので、新たな居場所作りに挑戦していきたい。」ザビエル聖堂再生という、いわば、きわめて宗教的なことのように思えることが、これまでカトリックとは無縁だった人々にとって「居場所」になっていたとは!今後は、マリア様の石膏像つくりの技術を継承して、石膏によるものづくりの場にしていきたいのだという。
聖堂ができたことで?隣の空き地ではマンション建設がすすみ、こうして次第に人が集まるようになる波及効果にも期待していると話を結ばれた。
鹿児島でも、今後の動きが期待されている。ともあれ、11月16日(土)落成式。
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