賭けと信頼
去る1月10日のインチョン教区での叙階式巡礼の車中での戯れ言(ごと)。「ホラ、ホラ、女の子をからかうんじゃないよ。」
軽口を叩いている同行の男性に口を挟んだ。「マア、女の子だって!」想定外の評価?に顔を赤らめた。今日の昼下がり、郵便局の帰りにその「女の子」に久しぶりに会った。あれ以来、会うたびに何かと親しく話しかけてくるようになった。
「オヤ、司教様、どこ行かれたんですか?なかなかお会いしませんね。」「ホントに久しぶりですね。そう、そう、今度の主任司祭はどうですか?説教は?言葉は?」立て続けに聞いた。「みんな、喜んでいますよ。言葉?全然大丈夫。さすが素晴らしい方を送ってくださいました!」それを聞いてどれだけホッとしたことか!
司祭歴わずか5年でカテドラル主任。乱暴すぎる人事だとは思ったのだが、ボクの中には、ベトナム人司祭たちは単なる助っ人ではない、という思いがある。鹿児島を愛し、鹿児島教区の役に立ちたいという志の高さは邦人司祭に勝るとも劣らないキリストの兵士たちだ。教区の中心で働いてもらいたい。鹿児島に生涯を捧げる覚悟もできている。4年間の生活を見ていて賭けてみたくなった。きっと、新しい風を吹かせてくれるに違いないという思いがあったからだ。
フェイスブックの投稿によると上陸記念碑に立つザビエル様の足に手を置いて祈ったのだという。こんな司祭たちと一緒に働くのは喜びであり、鹿児島の誇り。パウロの力強い宣言がこだましてくる。「もはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分のものもなく、男も女もありません。あなた方はみな、キリスト・イエスにおいて一つだからです」(ガラテヤ2.3)。
新任地に赴いた司祭たちのより良い働きを祈るばかりだ。
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