カトリック国分幼稚園運動会。台風一過は日本各地で甚大な被害をもたらしたが、

鹿児島にとっては爽やかな秋の到来の使者だった。そんな秋晴れの今日は絶好の運動会日和。国分駅から、5年前に新設されたという中学校にタクシーで急いだ。広々とした校庭に引かれた一周100ｍはあろうかと思われる大きなトラックは中学生並み？校名のはいったテントがぐるりと張り巡らされて、以前いた幼稚園とは桁違い。

9:35入場開始。列車を一つやり過ごしたので、遅刻かと案じたがピッタシ。

プログラムはかけっこで始まるのが定番だが、ここでは年中さんが先陣を切った。中には車椅子の女の子も。誰かが押してくれるに違いないとそれほど気にも止めなかったのだが、先生が彼女を半周先の中間地点まで連れて行ったのでなるほどと思った。ハンディーをつけたのだ。あそこから押してあげるのだと分かった。ところが、先生は、ピストルがなって一斉にスターをきったというのに立ったまま。すると、小さな両手が必死に車椅子を動かし始めたのだ。一人で走るのだと分かって仰天した。

しかし、半周の差とはいっても、10ｍも行かないうちにたちまち追いつかれ、コーナーを回る頃には最後尾の友だちにも抜かれてしまった。00ちゃんガンバレ！のコールの中、彼女は顔をこわばらせ、慢心の力を込めて力走を続け、万雷の拍手の中をゴールイン。こんなにも感動した運動会は初めてだ。昼食時間が終わった後のちょっとした時間に、そんな感想を近くにいたお母さんに話した。「力づけられます。」控えめな感謝の言葉に、思わず「頑張ってください」と月並みの励まし。

それにしても、先生たちの接し方も素晴らしかった。過不足なく自然体。だから、他の子供たちもごく自然に。だから、本人はもっと・・・。こんな人的環境こそが構築されなければならない。彼女と家族に、そして先生や子供たちに栄光あれ！

夕方、先輩司祭の金祝前夜祭へ。