二転三転、小さな国を揺るがした神学校問題収束と新たな試練への船出

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何で又2つに?

60年あまり神学生を見守ってきた聖母

60年余り神学生を見守ってきた聖母

「せっかく一つになったのに!」誰もがそう思うに違いない神学校の再々編。この小規模な日本のカトリック教会に二つもの神学校?そこが日本の教会の複雑なお家事情。関東関西と九州の違い。それは、ある意味で都会と地方の違いと言えるかもしれない。文化の違いといえば大げさだが、少なくとも長崎を中心にした信仰の伝統の違いはあるのではないか。

色々あって…

というよりも、大人になってから洗礼を受け、社会経験が長い人が多い関東関西と、小神学校出身者の多い九州の違いは超えられない問題ではないとしても、2キャンパス制による色々の不都合が生じたらしい。東京、福岡を往復する講師もいる上に、集中講義も多いという。問題は他にもあるが養成者の苦労は半端ではないらしい。

本音を言えば

高みの見物

高みの見物

本音を言えば、サン・スルピス出身のボクとしては、母校が戻ってくる感じなので、経済的負担は増すものの、前向き。ボクだけではない。「後援会を再開しよう、教区対抗のスポーツ大会も…」と司教さんたちの弾んだ言葉が印象的だった。幸い、カナダのスルピス会本部もこれまで通り司祭養成に全面的協力の意向というのも心強い。

諸教区立

満開の梅もすがすがしく

満開の梅もすがすがしく

日本カトリック神学院は今年いっぱい続くわけだが、福岡キャンパスは福岡カトリック神学院となる。以前のサン・スルピス大神学院の名称にこだわる卒業生もいるらしいが、少し違う。形は同じでも、正式には「諸教区立」つまり、九州5教区以外の教区の参加も可能。長崎教会管区立という地域に限定された従来のいわゆる「地域立」とは違う。実際は、5教区のみの参加となったのだが。

母校に立つ

8年の学び舎は心の故郷

8年の学び舎は心の故郷

ともあれ、この10年、遠くになった感を否めないでいたが、今日の会議で母校が一気に戻ってきた。今朝は、はじめてテニスの手ほどきを受けた広いグランドや「司祭を志す者は一歩前に出なさい」という呼びかけに応えたトンスラを受けた聖堂に立ってみた。残ることがほぼ確実となった母校をこれほど愛おしく思ったことはなかったと思う。それよりも、召命、召命。司祭志願者をもっと送り込まないと。感傷に浸っている場合ではない。

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