と言っても完走したわけではないのだが…
それに、読み始めたのはいわゆる聖書というよりは限りなく聖書に近い読み物。以前紹介した”ガリラヤのイエシュー”。完走者が教区報に次々と発表されているが、読了した皆さんに是非勧めたい。とくに、ヨハネ17章は感動的だ。
こんなにも心に迫る聖書はなかったと思う。著者はお医者さんというだけあって、ギリシャ語をマスターしておられるよう。例えば、「求めなさい」は「求めて、求めて、求め続けろ」。これは継続的に行う事を要求する命令形だからだという。
何よりも、慣れ親しんでいる預言者、洗礼、聖霊や安息日、更に愛、義、罪人という用語は一切使われていない。生活感溢れる日本語に書き換えられている。各地の方言もふんだんに使われていて、ローマ人の言葉は流ちょうな鹿児島弁。
著者の故郷の言葉が弟子たちやイエス様の言葉となっているので読みづらさはある。もう一つ、特徴的なのは、普通の聖書の注釈は欄外にあるが、本書では本文の中に置かれ、聖書が書かない当時の様子を理解しながら読めるようになっている。
ついでにもう一つ。永遠の命。イマイチピント来ない言葉だが、「いつでも明るく活き活きと生きる力」となると、とたんに現実の問題になるから面白い。聖書を傍らに置いて読むと聖書の勉強よりもあなたを豊かにすること間違いない。
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