幸いな者お前の幼子をとらえて岩にたたきつける者は 詩編137.9

これが聖書の言葉だと信じられるだろか?

ヤバイ神、という本を読んでいる。副題には”不都合な記事による旧約聖書入門”とある。確かに、特に詩編には、「これがみことば?」と思う箇所が多い。その一つが上記の箇所。

8節を読むとこれが復讐の歌であることが分かる。「娘バビロンよ、破壊者よ、いかに幸いなことか、お前が私たちにした仕打ちをお前にし返す者、お前の幼子を捕えて…」と続く。

司祭館玄関横のカシワバアジサイ

司祭館玄関横のカシワバアジサイ

「征服された町の幼子を岩にたたきつけるのは古代の戦争の習慣であった」(189頁)という。つまり、抑圧されている神の民としてできることは「言葉で抗議するだけ」(191頁)。

こんな恐ろしい祈りをするのが神の民ではなく異教徒による悪習を引用することであったと聞いてホッとした。

そうは言っても、話は飛ぶが、「十字軍が来た」と聞いただけで人々が震えあがったのはその残忍性によるものだったと聞いたことがある。25年も前の話になる。

聖地ガリラヤで見た高い城壁は十字軍が築いた。本当は奴隷たちではなかったのか?ガイド役のシスターは肩をすくめて「たぶ…」と答えたがそれが未だに気になっている。

教会の過去はたたけばいくらでも埃が出てきそうなのでもうここらで止めよう。いずれにしても、誰か「ヤバい十字軍」みたいな解説書を書いてくれないものか。

 

 

 

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