「がんばれウクライナ!」というボクは戦争推進派?
モスクワの区議グループも8日、プーチン氏や部下を「ロシアを冷戦時代に逆戻りさせ、再びロシアは恐れられ、嫌われ始めた。我々はまたも核兵器で世界を脅かしている」と批判。「あなたの考えや統治モデルは絶望的に時代遅れで、ロシアの発展を妨げている」として、退任を要求した。(今朝配信のデジタル朝日より。)
あの独裁国家でもこうした発言を恐れない人がいることに驚く。最近のボクの中で去来する言葉がある。「人間は愚かなんです!」月一で行われている平和行進後の知己のご住職のウクライナ戦争をめぐる言葉だ。ホントそうだと思う。だからボクは結論づけた。「人間は愚かだから行くところまで行かないと気がすまない。」
毎日、ミサ後に信者たちと戦争終結を祈っているが、「行くところまで行く愚かさ」にあらゆる悲劇が覆われてしまう。家庭の平和を突然奪われて親子別々に避難生活を強いられる人々の苦しみを見るにつけ、愚かさが平和を壊し歴史を塗り替えてきた。先の大戦での日本の愚かさ然り。評論家になっている自分がある。
一方、何世紀にもわたって繰り返されてきた教会の愚かさ。しかし、二度と同じ愚かさを繰り返すまいと一大決心をしたのが第二バチカン公会議(1962-65)だ。以来、教会は伝統の残滓を引きずりながらも、福音の価値観を実現しようと頑張っていることは間違いない。その先頭を行くのがフラシスコ教皇。
そんな教会が思い描く姿とは裏腹に十字架の印をしながら武力で制圧しようとする愚かさが繰り返されている。今は言いたい。頑張れウクライナではなく、頑張れモスクワの区議グループ!
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