”告知から物語ることへ”これからアジアの教会が進む道

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アジア司教協議会連盟(FABC)バンコク会議

昨年10月設立50周年記念となる総会がバンコクで開催されたことはすでにカトリック新聞で読んだ。今日手にした最新号に紹介されていたのはその会議を受けて確認されたというこれからアジアの教会が進むべき道筋に関するものだった。

指宿はいたるところでイペの花盛り

指宿はいたるところでイペの花盛り

まず、五つの道筋を紹介したうえで、自分なりの解釈を加えてみたい。もちろん主観的なものであることは言うまでもない。

①見下ろす姿勢ではなく「文化に根付いた福音宣教へ②教会基礎共同体から人間基礎共同体を促進する教会共同体へ③対話からシノダリティーへ④告知から物語ることへ⑤踏み固められた道から新しい司牧上の優先事項へ

とくに①の「見下ろす姿勢ではなく」という表現は明らかに司祭中心主義を意識したものと思われて小気味よい。これは司教さんたちの自己反省の弁と言えるかもしれない。「文化に根付いた」と続くので、かつての植民地支配の流れをくむヨーロッパ優先を意識したものかもしれない。

②はよく分からないが、というのは、基礎共同体と言えば班会のことが思われるが、鹿児島では機能していないので、何とも言いようのないところだ。ま、いつも言ううように、お隣ご近所を大事にする教会を目指そうということか。

③は本命のシノダルチャーチ(共に歩む教会)を目指すこと。対話はどうかすれば机上のことで終わりそうな危うさがあるが、とにかく身近な人々と生活の匂いのするお付き合いをということ。とにかく、話し合いばかりしないで一緒に行動すること。

④の告知から物語ることへは「説教よりもあなたの信仰の体験的分かち合いへ」促されているようで、偉そうなことは言えないが、これが最も喫緊の課題。なにしろ、哲学神学で鍛えられた司祭たちにとって得意なのは頭でこね回すこと。①にもかかわることであって、要するに「自分の信仰を自分の言葉で語るように」促されているかも。長くなったので⑤は割愛。

ザビエルの庭の聖母

ザビエルの庭の聖母

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