共に歩む教会を目指してシノドスの会議が始まった。平和の虹がかかる

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ロシアのウクライナ侵略は絶対許せないことだが、イスラエルが報復すると言ったときアメリカはネタニエフに反対しなかったらしい。イスラエルこそ先住民パレスチナ人の土地を「神が先祖に約束した土地」として簒奪しているのに。確かに聖書にはそうあるかもしれないが、それならもっと話い合いで決着をつけたらよかったのにと思う。

そもそも、争いのもとは、こう言っちゃなんだが、神ご自身。「カナン人、ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人の住む乳と蜜の流れる土地へ導き上ろうと決心した」(出エジプト記3,17)と明言されたのは神ご自身なのだ。侵略のお墨付きを得たモーセはエジプト脱出を成功させて難行苦行の末パレスチナに入った。当然戦争を仕掛けながら。侵略戦争の総指揮官はいわば神様。というわけで、ユダヤ教は本来民族宗教と言える?

ベトナム高地の修道院の畑のパパイヤ

ベトナム高地の修道院の畑のパパイヤ

先祖がこうだから、ハマスにやられたから倍返しすることが神の意志ということになって、かつてない地上戦が始まった。10月7日のロザリオの聖母の祝い日は、1571年、オスマントルコ軍に教皇軍が勝利した戦勝記念日。カトリックも民族宗教を完全に乗り越えているとは言えない。イエス様は「剣をさやに納めなさい」(マタイ25,52)と言われたにもかかわらず、十字軍(11世紀-13世紀)を押し立てて武力で聖地奪還をやったあともこうして戦争を美化することが続いた。イエス様はどれだけ心を痛めておられることか。

畑の上空にかかった虹トモに行こう!と呼びかけた

畑の上空にかかった虹トモに行こう!と呼びかけた

フランシスコ教皇はそんな教会の過去を清算すべく教会を生まれ変わらせようとして2年がかりの会議を招集した。そんな教皇を「悪魔に奉仕している」として批判しする人々もいるらしい。今朝ほど、そんな意味の英文のメールが入った。今回のシノドスには投票権を付与された女性信徒も参加していて日本からは一人のシスターと宣教師。いずれも面識のある人たちで活躍を祈りたい。

この流れで行けば、9月7日の戦勝記念日の「ロザリオの聖母」は少なくとも名称変更が求められる。マリア様が軍艦の先頭に立って旗振りをしたイメージは払しょくする必要があるからだ。バチカンは「共に歩む教会」と矛盾することに気が付かなければならない。

 

 

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