心に残った簡素な葬儀
新聞の広告で知ったという信者の一人が教えてくれたMさんの葬儀に行ってきた。カトリック信者の場合、奄美の新聞では洗礼名も必ず載る。信徒名簿には本人だけが載っていて新聞にはなかった。
参列者の焼香だけでとても簡素なものだったが、長男という方のあいさつに心打たれた。それが表題の言葉だ。「ですから、人の悪口を一度も聞いたことがありませんでした。」なぜか安心した。
御父は歓迎された
焼香のあとで奥様に挨拶したら、隣の娘さんが「神父さんよ」と耳打ちした。「まあ、どうもすみませんでした。」つまり連絡しなかったことを詫びておられたのだと思うが、後ろのご婦人は「若いころ神父様のお手伝いもよくした」みたいな話をお隣とやっていた。
「みんないい人」も若いころ神父様から聞かされたのかもしれない。教会から遠ざかっていた理由は知る由もないが、御父はすべてご存知だから、そっと懐に招き抱かれたに違いない。
「うん、いいメッセージを残した。アンタなりによく頑張った!」と労をねぎらいながら。
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