語り部

若い宮司さんが就任された護国神社ホール。鹿児島県宗教者懇和会平和の集い。長い名前だが、仏教、新仏教、神社神道、そしてキリスト教四つの宗教団体が持ち回りで担当する学習会。それぞれの礼拝や祈祷の仕方を体験的に学ぶという趣旨でなされていて、昨日の集いは、戦後70年ということで護国神社に担当してもらった。

初めて拝殿の最前列で正式参拝の体験。戦争で亡くなった人々77,000人余りが祭られているという後、雅楽の演奏と共に玉ぐしを手にした二人の巫女さんによって亡くなった人々の霊を慰めるための舞いが奉納された。護国神社の目的からして参拝の中心となるものだという。それだけ大切な舞いなので靖国神社での研修を受けながら完成度を上げている。静かな身のこなしはまさに祈りそのもの、宮司さんの説明になるほどと思った。そして、「この拝殿の柱は台湾ヒノキです」という神主さんの言葉に思わず阿里山の森が思われた。ますます、見に行きたくなった。

講演のテーマは「靖国のこころ」。「英霊の語り部」と自己紹介された講師の話はまさに語り部のそれ。鹿児島の各特攻基地から飛び立った若い兵士たちの思いや境遇を心情熱く語る姿は文字通り泣かせるものだった。演技力というたぐいのものではなく、若い兵士たちの辞世の句に込められた思いの真実の代弁者。彼らの思いを吐露された!「一億の人を救ふはこの道と母をも置きて君は征きけり」。嘆きの一言も残すことなく海の藻くずと消え果てたわ北京ダックの養殖池。おびただしいあひるアヒル・・・が子に送る母のことば。

言葉にならない悔しさ、無念さを昇華した言葉の前には、ただ黙して合唱。「そんな過去を忘れてはならない、いや繰り返してはならない」とつくづく思った。

天文館での東日本大震災復興支援募金は毎回のこと。若い神主さんたちの元気のいい声が道行く人々に届き、多くの人々からの浄財が届けられた。明けての今日は、久しぶりにザビエル教会でのミサ。説教では、台湾統治時代の日本の植民地政策についても紹介した。

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