お坊さんも見守る中で新司祭初の誕生に沸く草原の国で宣教24年の初穂

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24年目の初穂

モンゴル初の地元出身司祭29歳の地元出身司祭誕生。と言っても鹿児島のことではない。モンゴルでの話。宣教活動が始まって24年、国の人口300万のうちカトリック信者は1200人。したがって、独立した教区ではなく、バチカン直属の宣教地であるがちゃんと司教も任命されている。モンゴル人口の半数以上が仏教徒で、39%の人々は無宗教。そんなモンゴルの首都ウランバトールで今年初めての司祭叙階式。1500人もの参列者で現地が湧いた。

召命は草原の若者にも

しかも参列者には、各国大使館の高官や地元の正教会、それに仏教のお坊さんも含まれている。詳しい経緯は分からないが、姉上の影響で信仰に入ったという。司祭への強いあこがれを持ちながら「大学を終わってから」という家族の強い願いで先延ばしされたという。バイオテクノロジーの学位取得の後、家族にこれまでの恩返しをし、念願の神学校入学を果たした。神学校はお隣韓国中部のデジョン神学校。2014年助祭叙階。

繋がり深く

私たちにとってモンゴルと言えば相撲界で活躍する多くの関取たち。そのせいか、日本語学習熱が高まっているという。また、日本在住のモンゴル人は7,698名(2015年12月現在)もいるという。デジョン教区ではモンゴルへの関心が高まり、多くの人々がモンゴルに旅行に行ったに違いない。カトリック人口1200人を上回る1500人の参加があったというのは、きっと、韓国からの参列者だったかもしれない。フランシスコ神父さんの叙階式に100名余りの信者が参列したことが思い起こされた。*以上月刊誌World Missionより。

片やこちらも時の人

フランシスコと言えば、休暇中なのに多忙を極めているらしい。あちこちからの初ミサの依頼をはじめ、黙想会や講演にも呼ばれ、ソウル大司教区の枢機卿にも招かれての会食もあって今や時の人。先日のメールによると、「今日はカトリック新聞に私に関する記事が大きく出ました。たくさんの人たちが見たそうです。本当に気分がいいです」とあって思わず破顔一笑。神学校入学年齢制限29歳の韓国で「56歳で新司祭」と聞けば一大ニュース間違いない?そのうち、「鹿児島教区」の名が一躍評判になって、“巡礼者殺到“現象が起こるかもしれない。ともあれ、モンゴルにしろ、日本や韓国にしろ、新司祭誕生はどこの国にとっても最大の慶事。叙階式の時の司教さんの願いに沿ってモンゴルのためにも召命を祈りたい。

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